倉田邦房

倉田邦房：愛知からプロ野球へ、そして指導者として

1960年、愛知県安城市で生まれた倉田邦房氏は、元プロ野球選手です。投手として活躍した彼の野球人生は、高校時代から社会人時代を経て、中日ドラゴンズへの入団、そして引退後まで、ドラマチックな展開を見せています。

高校時代：県大会準決勝進出

岡崎工業高校時代、倉田氏はエースとしてチームを牽引しました。1978年夏の県大会では準決勝まで勝ち進みますが、強豪・中京高校（栗岡英智選手在籍）の前に惜しくも敗退。それでも、高校時代の実績は、彼のプロへの道を拓く重要な礎となりました。

社会人野球：大昭和製紙時代

高校卒業後、倉田氏は社会人野球の大昭和製紙に入社します。1981年の都市対抗野球ではチームの代表として出場。2回戦の先発マウンドに上がりますが、日本通運に敗戦。チームメイトには後に中日ドラゴンズで共にプレーすることになる上川誠二氏がいました。社会人野球での経験は、プロ野球での競争を生き抜くための貴重な経験となったに違いありません。

プロ野球：中日ドラゴンズでの挑戦

1981年のドラフト会議で、中日ドラゴンズから3位指名を受け、念願のプロ入りを果たします。社会人時代のチームメイトである上川氏もドラフト外で中日ドラゴンズに入団。運命的な再会を果たし、共にプロ野球界で戦うことになります。

1984年シーズン、倉田氏は中継ぎ投手として24試合に登板。8月には待望の初先発を果たします。しかし、その後は登板機会に恵まれませんでした。1986年シーズンをもって現役を引退。短いながらもプロ野球選手としての夢を叶えた倉田氏のプロ生活は、多くの学びと経験をもたらしたに違いありません。

引退後：指導者としての道へ

引退後は、佐川急便軟式野球部の監督として6年間（2000年～2005年）チームを率いました。指導者としての経験を積んだ後、現在は中日OBの北村俊介氏主宰のKS野球塾でスタッフとして活躍。長年の野球経験を活かし、次世代の育成に尽力しています。

プロ野球での記録

初登板：1984年6月19日 対ヤクルトスワローズ戦（浜松球場）
初勝利：1984年6月29日 対大洋ホエールズ戦（横浜スタジアム）
* 初先発：1984年8月7日 対大洋ホエールズ戦（横浜スタジアム）

倉田邦房氏の背番号は47番（1982年～1986年）でした。

まとめ

高校時代から社会人、そしてプロ野球選手、そして指導者と、倉田邦房氏は野球一筋の人生を歩んできました。その経験は、彼を優しく、そして力強い指導者へと成長させたと言えるでしょう。 彼の今後の活躍にも期待したいところです。 中日ドラゴンズの歴史に名を刻んだ投手として、そして野球界に貢献する指導者として、倉田邦房氏の功績は今後も語り継がれていくことでしょう。 彼の野球人生は、多くの若手選手にとって大きな刺激と勇気を与え続けるはずです。 NPB.jp 日本野球機構のサイトで、倉田邦房氏の個人年度別成績を詳しく確認することができます。

もう一度検索