元中野町 (苫小牧市)

元中野町（もとなかのちょう）

概要

北海道苫小牧市に位置する町名です。現在の行政地名としては、元中野町一丁目から四丁目までが設定されており、全域で住居表示が実施されています。

地理

苫小牧市の市域の中央部に広がる地域です。東側は入船町、西側は末広町と接し、南側は苫小牧港に面する港町、北側は新中野町および船見町に隣接しています。

歴史

元中野町は、1974年（昭和49年）9月1日に、それまでの「字中野」から分割・再編されて誕生しました。一丁目から四丁目までが新たに設けられた際に、町名決定で一つのエピソードが生まれました。同時期に新設された「新中野町」との間で、共に歴史ある「中野」の地名を町名に残したいという強い希望がありました。その結果、双方の意見を取り入れ、「元中野町」と「新中野町」という形で、両方の町名に「中野」が付されることになったのです。

交通

元中野町は、複数の主要幹線道路が集まる交通の要衝です。町内または近隣には、国道36号、235号、276号といった主要国道に加え、北海道道259号上厚真苫小牧線が通っており、広域・地域内双方の移動において重要な役割を果たしています。
公共交通機関では、バス路線が充実しています。都市間バスとして、札幌方面へ向かう高速バスが経由しており、道都とのアクセスを確保しています。郊外方面への路線も複数運行されており、登別温泉や平取、静内、厚真方面への便があります。さらに、町内および苫小牧市内を結ぶ市内路線バスも運行されており、地域住民の身近な足となっています。

主な施設

元中野町には、各丁目に多様な施設が集積しています。
一丁目には、苫小牧港の西ふ頭が位置し、港湾機能の一端を担っています。
二丁目には、NX北旺運輸、ナラサキスタックス、栗林商会苫小牧支社といった運輸・物流関連の事業所が集まります。また、マックスバリュ支笏湖通り店のような商業施設も見られます。
三丁目は、生活利便性の高いエリアで、苫小牧信用金庫の中野支店のような金融機関、セブン-イレブンやセイコーマートといったコンビニエンスストア、魚べいやガストなどの飲食店が集積しています。
四丁目には、臨港昭和交通のような事業者や、セイコーマート元中野店などがあります。
過去には、衣料品販売店の西松屋苫小牧中野店がこの地域にありましたが、2024年8月21日に閉店し、翌日には住吉町へ移転して営業を続けています。

その他

元中野町の郵便番号は053-0005で、集配は苫小牧郵便局が担当します。警察による管轄も定められています。
世帯数および人口、市立小・中学校の学区については、それぞれ最新の情報が公表されています。これらの詳細は市の統計や教育委員会の情報などで確認することができます。

まとめ

苫小牧市中央部に位置する元中野町は、歴史的な地名「中野」を受け継ぎつつ、近代的な港湾関連機能、運輸・物流拠点、商業施設、金融機関などが集まる多様な地域です。主要幹線道路と充実したバス路線網により交通アクセスが良好であり、地域住民だけでなく産業活動にとっても重要な拠点となっています。

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