元宿仁

元宿 仁 (もとじゅく ひとし)

元宿仁は、日本の政党職員であり、特に自由民主党（自民党）の本部における事務総長を長年務めてきた。群馬県出身であり、1945年8月4日に生まれた。彼は日本ペンクラブの会員でもある。

略歴

元宿は群馬県利根郡川場村で四人兄弟の次男として生まれた。幼少期は生家が貧しく、中学校卒業後には就職先が決まっていた。だが、教師や兄の勧めを受けてこれを辞退し、群馬県立沼田高等学校に進学することを選んだ。高校時代には柔道部に所属し、3年生の時には関東大会にも出場するなど、運動にも秀でた学生生活を送った。高校卒業後、日中はアルバイトをしながら夜間に法政大学短期大学部で学び、その後駒澤大学に編入。1968年に経済学を専攻し卒業する。

大学時代に知人を介し自民党本部でアルバイトを始めた元宿は、大学卒業後もその流れで党事務局員として採用される。中央政治大学院を経て党本部職員となり、その後は経理に関する部署でキャリアを積み上げる。経理部長を経て、2000年には事務局長に就任し、その後2006年には新設された事務総長の職に就く。

2010年7月、民主党政権により一度は職を退くが、安倍晋三が再度総裁に返り咲いた際に呼び戻され、再び事務総長としての役割を担う。

元宿は、自民党の「金庫番」として名を馳せており、党の資金集めにおいて中心的な役割を果たしてきたことが知られている。

趣味と活動

また、絵画にも強い関心を持ち、個展を開くなどの活動も行っている。過去には、総理経験者や閣僚経験者と共に政界人として美術展に出品することもあった。

日歯連事件との関係

元宿は2004年に発生した日歯連事件にも関与しているとされており、当時党内最大の派閥であった橋本派の関連者が起訴された際には、村岡兼造会長代理の公判に証人として出廷したことがある。この件を通して、党内での彼の影響力や人脈の広さが垣間見える。

作詞と著書

また、元宿は曲作りにも関与しており、2013年には川場村のイメージソング『想い出は果てしなく』を作詞した。

著作には、以下のような書籍がある：

• - 『山里のガキ大将―上州の山河とわが半生記』 (中央公論事業出版、2004年)
• - 『ふる里―元宿仁画文集』 (中央公論事業出版、2011年)

このように元宿仁は、政党職員としてのキャリアを築く一方で、文化活動にも積極的に関与している、多彩な人物である。

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