光井純

光井 純

光井 純（みつい じゅん）氏は、1955年に山口県岩国市で生まれた日本の建築家です。日本建築学会およびアメリカ建築家協会の双方に登録された建築家であり、現在は日本大学理工学部海洋建築工学科の客員教授も兼任しています。

略歴

氏の建築家としてのキャリアは、1978年に東京大学工学部建築学科を卒業したことから始まりました。

卒業後、1978年から1982年までの4年間、岡田新一設計事務所に勤務し、設計の実務経験を積みました。

1982年にはアメリカへ渡り、イェール大学建築学科大学院に進学。高度な建築理論と設計技術を学びました。1984年に修士号を取得した際には、その優秀性が認められ、AIA学生賞と、最も優れた修了制作に贈られるH.Iフェルドマン賞を受賞しています。

大学院修了後は、世界的に著名な建築家であるシーザー・ペリ氏が主宰するシーザー・ペリ＆アソシエーツ（後のペリ クラーク ペリ アーキテクツ）に入所しました。1984年から1992年までの約8年間、シニアアソシエーツとして、国際的な大規模プロジェクトの設計に深く関わりました。

1992年に日本へ帰国し、ペリ クラーク ペリ アーキテクツの日本法人となるペリ クラーク ペリ アーキテクツ ジャパンを設立し、代表取締役に就任しました。

さらに1995年には、自身の理念に基づいた建築設計事務所である光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所を設立。現在は、ペリ クラーク ペリ アーキテクツ ジャパンと光井純アンドアソシエーツの代表を兼務し、両事務所を拠点に国内外で幅広い建築活動を展開しています。

主な受賞

光井氏が設計に携わった建築物は、そのデザイン性、機能性、都市景観への貢献などが高く評価され、多くの賞を受賞しています。

2003年には、愛宕グリーンヒルズでULI AWARD for Excellenceを受賞しました。
2005年には、国立国際美術館でAIA CONNECTICUT DESIGN AWARDを受賞しています。
同じく2005年には、日本橋三井タワーでBCS賞に輝きました。

また、特にグッドデザイン賞は数多くの作品で受賞しており、代表的なものとして以下の建築物が挙げられます。

オーバルコート大崎（2001年）
青山パークタワー（2002年）
東京国際空港第二旅客ターミナルビル（2004年）
日本橋三井タワー（2005年）
パークタワー品川ベイワード（2006年）
三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ（2007年）
ザ・コスギタワー（2008年）
SKYZ TOWER&GARDEN（2015年）
ザ・パークハウス晴海タワーズ（2016年）
ルミレイス豊洲（2016年）
カルツェドニア新宿ビル（2016年）
* BAYZ TOWER&GARDEN（2017年）

これらの受賞歴は、光井 純氏が手がける建築が、国内外の専門家や広く社会から高い評価を得ている証と言えます。長年にわたる国際的な経験と卓越した設計能力をもって、日本の建築界に多大な貢献を果たしている建築家です。

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