光町 (八尾市)

光町：発展を遂げた八尾市の商業中心地

光町は、大阪府八尾市に位置する町です。1962年（昭和37年）の町名地番変更で現在の地名となり、近鉄八尾駅周辺の再開発や大規模商業施設の進出など、近年の発展が目覚ましい地域となっています。かつては、南萱振村の一部に属していましたが、市町村制施行後は、周辺の集落とは異なり、八尾競馬場の近隣に位置する耕作地帯でした。

コクヨ八尾工場と地域開発

光町の開発において重要な役割を果たしたのが、1961年に操業を開始したコクヨ八尾工場です。当時としては世界最大規模の紙製品生産工場として知られ、その存在は光町周辺の住宅地化を促進しました。工場周辺は住宅地へと変貌を遂げましたが、光町自体は昭和50年代までは大規模な開発は行われず、比較的静かな地域でした。

近鉄八尾駅の高架化と再開発

1978年（昭和53年）、近鉄大阪線が八尾駅周辺で高架化され、八尾駅が現在の場所（北本町）に移転しました。これに伴い、駅周辺の大規模な再開発事業が実施され、駅前広場や雑居ビル、西武百貨店八尾店（現：LINOAS）などが建設されました。この再開発は、光町の商業化を大きく促進するきっかけとなりました。西武百貨店八尾店の開業は1981年5月27日でした。

アリオ八尾の誕生

2004年3月には、長年地域に貢献してきたコクヨ八尾工場が閉鎖され（滋賀工場へ統合）、跡地にはイトーヨーカ堂を核店舗とした大規模複合商業施設「アリオ八尾」が建設されました。アリオ八尾の開業は、光町の商業機能をさらに強化し、現在では、近鉄八尾駅周辺と共に八尾市の商業の中心地としての地位を確立しています。

地理と交通

光町は、近鉄八尾駅の北側に位置し、市道弥刀上之島線、市道八尾第400号線、市道八尾第402号線に囲まれた地域です。近鉄八尾駅へのアクセスが良好であるため、商業施設が集中しており、現在ではほぼ全域が商業地となっています。駅周辺には、バスターミナルやタクシー乗り場、八尾警察署近鉄八尾駅前交番なども整備されています。

光町の施設

光町には、商業施設に加え、文化施設や公園なども整備されています。

一丁目: 近鉄八尾駅前バスターミナル、近鉄八尾駅前タクシー乗り場、八尾警察署近鉄八尾駅前交番
二丁目: LINOAS（旧：西武八尾店）、八尾市文化会館（プリズムホール）、アリオ八尾、光町公園

まとめ

光町は、コクヨ八尾工場の操業開始を契機に発展し、近鉄八尾駅の高架化と再開発、そしてアリオ八尾の開業によって、八尾市の商業の中心地として発展を遂げた地域です。近鉄八尾駅をはじめとする良好な交通アクセスと、商業施設の充実により、今後もますます発展が期待される地域と言えるでしょう。郵便番号は581-0803で、集配局は八尾郵便局です。

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