児玉政介

児玉政介について

児玉政介（こだま まさすけ）は、1891年7月6日に東京府で生まれ、1978年4月14日に逝去した日本の内務・厚生官僚、政治家です。彼は、内務省や厚生省で様々な重要な役職を歴任し、地方自治体でも大きな影響を及ぼしました。特に秋田市長や各県の知事を務めた経歴は、彼の政治的な足跡を物語っています。

経歴

児玉は、武士の出身である小幡小二郎の長男として産まれましたが、養子として児玉隼槌家に入ります。彼は第三高等学校を卒業後、1915年10月に文官高等試験の行政科に合格し、その後、東京帝国大学法科大学を卒業しました。そのキャリアのスタートは内務省であり、岩手県の職員として公務に従事しました。

続けて三重県や新潟県の警視、大阪府理事官としても活動し、内務省の社会局においても重要な役割を果たしました。特に内務庁の書記官や大臣官房文書課長としての経験は、後の彼のキャリアに大きく寄与しました。

1934年2月には奈良県知事に就任し、紀元二千六百年記念行事の準備に取り組みました。続いて1935年1月には秋田県知事に転任し、ここでは大凶作対策を実施しました。1937年2月には石川県知事に就任し、戦時下の対策に尽力。また、1938年には厚生省体力局長に昇格し、その後傷兵保護院副総裁、軍事保護院副総裁を経て、1940年4月に厚生次官へと就任しました。彼は1941年3月に退官しましたが、その間に数々の重要な施策を推進しました。

戦後、彼は1945年12月から秋田市長に就任し、1947年4月に公選初代の秋田市長に選出され、これを一期務めました。

著作

児玉政介は、自身の経験や専門知識を活かして幅広い著作を残しました。主な作品には、社会保険に関する『社会保険論叢』（1931年）、健康保険をテーマにした『健康保険の研究』（1931年）、国籍法についての論考をまとめた『国籍法論』（1933年）や『新国籍法論』（1936年）などがあります。また、『鴻秋談叢』（1937年）や『山を楽しむ』（1965年）なども含む多様な作品を通じて、彼の知見を多くの人々と共有しました。

まとめ

児玉政介は、日本の政治シーンにおいて重要な役割を果たした官僚であり、地方行政や社会保険など多岐にわたる分野で功績を残しました。彼の業績は、今なお日本の公務員制度や地方自治に影響を与えており、その著作も後世に渡って参考にされています。

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