入善黒部バイパス

入善黒部バイパス：富山県を結ぶ重要な交通路

入善黒部バイパスは、富山県下新川郡入善町椚山を起点とし、黒部市を経由して魚津市江口に至る国道8号のバイパス道路です。全長16.1kmに及び、現在、暫定2車線で全線開通しています。計画では4車線化が目指されており、一部区間では現在も事業が進められています。

バイパスの概要

バイパスは、入善町上野交差点からの盛土区間から始まり、黒部川を渡る四十八ヶ瀬大橋を経て黒部市街地へと続きます。黒部市古御堂から魚津市江口までの区間は、主に盛土や高架による立体交差構造となっており、特に魚津市内区間では住宅地を通過するため、経田地区では高架橋が建設されています。

全線開通は2015年3月1日でしたが、起点側の入善町椚山から上野までの約2.1km区間は、現在も4車線化工事が継続中で、2021年4月時点では5年以内の開通が見込まれています。

道路の規格と構造

入善黒部バイパスは、第3種第1級の規格で、道路幅員28.0m、暫定2車線（完成4車線）、車線幅員3.5m、設計速度80km/hとされています。複数の高架橋や橋梁が建設されており、板谷高架橋、四十八ヶ瀬大橋（黒部川）、出島高架橋、有頼大橋（片貝川）、平伝寺高架橋、新経田高架橋、江口高架橋などが代表的なものです。これらの橋梁は、地形や市街地を考慮した立体交差構造に貢献しています。

建設の歴史

入善黒部バイパスの建設は、1983年度の調査開始から始まり、段階的な事業化を経て、1994年度に着工されました。1999年度までに主要区間の事業化が完了し、2001年から2015年にかけて段階的に暫定2車線での供用開始が行われました。2016年には、旧道が富山県道150号魚津入善線に指定変更され、国土交通省から富山県に移管されました。

沿線の状況

バイパス沿線には、入善町役場、新川地域消防組合入善消防署、複数の企業工場、黒部市総合公園、黒部駅、そして魚津市内には魚津市立経田小学校、原信魚津店、ケーズデンキ魚津店などの商業施設、魚津電気ビルなどが立地しています。教育施設としては、富山県立魚津工業高等学校も近接しています。また、「道の駅KOKOくろべ」も沿線にあります。

接続道路との関係

入善黒部バイパスは、魚津バイパスおよび境バイパスと接続し、広域的な道路ネットワークを形成しています。

まとめ

入善黒部バイパスは、富山県東部地域の交通を円滑にする上で重要な役割を果たしており、地域経済の活性化にも貢献しています。4車線化事業の完成により、さらなる交通利便性の向上が期待されています。今後も、地域の交通インフラとして重要な役割を担い続けるでしょう。

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