入社式

入社式とは

入社式（initiation ceremony）とは、新たにその会社に入る新入社員を一同に集め、経営層による訓示を行う儀式のことです。この式典は、新入社員に対してその会社の一員であることを自覚させ、意義や目標を共有するために行われます。日本では毎年4月に実施されることが一般的です。なお、企業によっては「入行式」「入庫式」「入組式」などの名称が使われることもあります。

日本企業における特徴

この入社式は、日本企業特有の風習であり、特に「新卒一括採用」を基本としています。海外の企業文化ではあまり見られないため、日本の社会における特殊な慣行と言えるでしょう。この儀式は、新入社員だけでなく、参加する既存社員にとっても会社の方針やビジョンを再確認する重要な場です。

保護者の参加

近年では、入社式に保護者が参加するケースが増加しています。昔は新入社員とすでに在籍している社員だけが出席するのが一般的でしたが、現在では、静岡銀行やオタフクソースなどの企業では、参加した新入社員の保護者が半数以上に及ぶこともあります。これらの企業では、入社式終了後に保護者向けのイベントが企画されることもあり、社内での関係構築に寄与しています。

一方で、入社式に保護者の参加を否定する企業もあり、これに対して不満を抱える保護者も少なくありません。人事部門は、そのような保護者からのクレームに頭を悩ませることもあるようです。

実施時期

入社式の実施時期については、一般的に4月に行われますが、セブン＆アイ・ホールディングスのように、3月に前倒しして実施するケースも存在します。このようなフレキシブルな対応は、企業の運営等に合わせて変化しています。

中途採用者の扱い

中途採用者の場合は、入社時期が不定のため、新入社員向けの入社式が行われることはあまりありません。通常は部署単位で歓迎会が開催されることが多く、場合によっては試用期間終了後に行われることもあるでしょう。また、中途採用者が翌年度の入社式に特例として参加できることもありますが、これも企業によって異なります。

関連項目

• - 入学式：新たに学校に入学する際の儀式。
• - 退社式：社員が退職する際に行われる儀式。
• - 通過儀礼：特定の段階を経ることを記念する儀式。
• - 鳥羽水族館の水中入社式：独自の形を持つ入社式の一例。
• - 同期：同じ時期に入社した仲間との関係。

参考リンク

• - マイコミフレッシャーズ 入社式 - 詳しい情報はこちらで確認できます。

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