全国こども電話相談室

全国こども電話相談室とは

『全国こども電話相談室』は、TBSラジオを始めとするJRN系列各局で放送されていた、子ども向けの電話相談番組です。1964年7月13日に番組がスタートし、2008年9月28日まで約44年間という長きにわたり放送されていました。番組は一時中断しましたが、2020年10月5日に『伊集院光とらじおと』内のコーナーとして復活。その後、番組タイトルや放送時間が変更されながらも、子どもたちの疑問に答えるという番組の精神は引き継がれています。

番組の歴史

番組は、1964年7月に長時間ワイド番組『オーナー』の一コーナーとしてスタートしました。その後、1966年10月に独立番組となり、放送時間や曜日を何度か変更しながらも、子どもたちに親しまれ続けました。

当初は月曜日から金曜日までの帯番組として放送されていましたが、1997年10月からは日曜日朝の1時間番組へとリニューアル。番組開始当初から、子どもたちの素朴な疑問に専門家やタレントが答えるというスタイルは変わりませんでした。

2020年には、日本郵便の一社提供による特別番組として復活。そして同年10月からは、『伊集院光とらじおと』内のコーナーとしてレギュラー放送が開始されました。番組タイトルは「こどもでんわそうだんしつと郵便局と」を経て、「伊集院光とらじおとこどもでんわそうだんしつと」へと変わり、2021年7月からは木曜日放送となりました。その後、番組は『パンサー向井の＃ふらっと』内のコーナー『ふらっとこども電話相談室』へと引き継がれ、現在も放送されています。

番組の特徴

この番組の最大の特徴は、子どもたちが電話で直接質問できるという点です。質問の内容は、科学、スポーツ、芸能など多岐にわたり、回答者は各分野の専門家やタレントが務めました。番組では、回答者が子どもの発達段階に合わせて、分かりやすく丁寧に答えることが求められました。回答者が子どもたちのユニークな質問に戸惑ったり、回答に苦労する様子も、番組の聴きどころの一つでした。

番組初期は、回答者が答えに詰まってしまうと、「宿題」として翌日に持ち越して回答することもよくありました。また、放送時間内で答えられなかった質問には、番組終了後にスタッフや回答者が調査を行い、個人的に回答していました。この丁寧な対応が、番組が長年にわたり愛された理由の一つでしょう。

コーナー紹介

番組には、曜日ごとのコーナーがありました。

出張!こども電話：柳沢怜が学校を訪問して、子どもたちの相談に答えるコーナー。
小学生のキモチ：全国の小学生の本音を語るトークコーナー。
* キッズステーション：朝日小学生新聞と連携した、学校活動を紹介するコーナー。

テーマ曲

番組のテーマ曲である「全国こども電話相談室テーマソング」は、「ダイヤル、ダイヤル、ダイヤル、ダイヤル！(ベル音)回して…」というフレーズでよく知られています。この曲は、天地総子が歌い、番組開始当初から変わらず使用されていました。また、1972年には、番組の挿入歌として「ツンツン・ソング」「モシモシ123」もリリースされました。

歴代の電話のお姉さん

番組には、長年にわたり「電話のお姉さん」と呼ばれる女性パーソナリティがいました。初代は高階玲子さん、その後藤田恒美さん、桐本幸子さん、二階堂杏子さん、平野市子さん、近江七恵さん、近堂かおりさんと受け継がれてきました。2020年以降の復活版では、近堂かおりさんが再び「電話のお姉さん」として出演しました。

復活版について

2020年3月と8月には、日本郵便の提供による復活特番が放送されました。この特番では、伊集院光さんや赤江珠緒さん、さかなクンなどの著名人が回答者を務めました。同年10月からは、『伊集院光とらじおと』内のコーナーとしてレギュラー放送が開始。伊集院光さんが「電話のお兄さん」となり、様々な専門家が回答者として出演しています。

まとめ

『全国こども電話相談室』は、子どもたちの素朴な疑問に寄り添い、長年にわたり多くの人々に愛されてきたラジオ番組です。その歴史は、ラジオというメディアが持つ可能性を改めて示しています。番組は形を変えながらも、子どもたちの知的好奇心に応え続けるでしょう。

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