全国フェミニスト議員連盟

全国フェミニスト議員連盟とは

全国フェミニスト議員連盟（ぜんこくフェミニストぎいんれんめい）は、1992年2月15日に設立された、女性の政治参加を推進するための日本の超党派議員連盟です。この連盟は、各党の女性議員や地方議会の議員を中心に、女性の声を政治に反映させることを目的としています。設立当初、三井マリ子東京都議会議員や中嶋里美所沢市議会議員らが呼びかけ人となり、約100人の女性運動家や地方議員が集まりました。現在も、様々な政党に属する議員たちが参加しており、立憲民主党の石垣のりこや社会民主党の福島みずほなど、国会議員も名を連ねています。

活動の概要

連盟では、定期的に機関紙『AFER』を発行し、女性の権利や地位向上に関連する情報を発信しています。これにより、社会問題に対する関心を高めるとともに、具体的な提案や要望を政府や議会に向けて発信しています。名簿の男女交互配置や、各党の候補者の女性比率を30％にするなど、積極的な政策提言を行っています。

参加メンバーの多様性

連盟には、多くの地域の地方議員や元議員、専門家がメンバーとして参加しています。北海道から九州まで、各地の議会に所属する議員の中には、無所属や特定政党の議員、また専門の学識者も含まれています。例えば、三重大学の岩本美砂子教授や、東京大学の宇野重規教授など、学界からも支持されていることが見受けられます。

主な申し入れ活動

連盟は、設立以来、さまざまな政策提言を行ってきました。特に1992年には、各政党に向けて女性候補者の比率を求める提言を行い、当時の日本社会党のリーダーたちからも賛同を得ました。しかし、今泉隆雄元議員のように、疑問の声を上げる者もおり、議論を呼びました。その後も、セクシャルハラスメントに関する問題や、男女平等の観点からの抗議や申し入れを重ねています。2010年代には千葉県の男女共同参画計画における問題や、交通安全啓発動画における性別のステレオタイプに抗議するなど、具体的な行動を起こしてきました。

議論を巻き起こす活動

連盟が行った活動の中には、時には物議を醸すものもあります。例えば、2017年に仙台での観光キャンペーンPR動画について、公金支出の適切性を問うたことは、知事の発言も引き出しました。また、最近では千葉県警が制作した交通安全動画に対し、性的描写の問題を指摘し、迅速に対応を求めたこともありました。これらの申し入れに対して、メディアや公官庁からの反響もあり、注目を集めました。

現在の状況と今後

全国フェミニスト議員連盟は、女性の社会的地位向上や権利保護のために、今後も継続的な活動を展開していくことが期待されています。また、新しい議題に対する意見表明や、政策提言を通じて、より多くの市民に女性の問題について考えてもらう機会を提供していくことでしょう。女性が安心して参加できる社会構築をめざした活動は、引き続き重要なテーマとして位置付けられています。

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