全国理容生活衛生同業組合連合会

全国理容生活衛生同業組合連合会（全理連）は、全国47都道府県に存在する理容生活衛生同業組合連合会を統括する全国組織です。理容業界において、その規模と影響力は最大級と言えるでしょう。

歴史

全理連の設立は、昭和32年6月に施行された「環境衛生関係営業の運営の適正化に関する法律」が大きく関係しています。この法律に基づき、各都道府県の組合の中央連合体として、同年11月に準備段階を経て、昭和33年8月に正式に設立されました。これは、理容業界が組織としてまとまり、業界全体の発展を目指す上で重要な一歩となりました。

概要

全理連は、各都道府県の理容組合に所属する会員数を合計すると、90,000人を超える巨大な組織です。その活動は多岐にわたり、理容業界の発展に大きく貢献しています。

理容業標準営業約款制度（Sマーク制度）の推進: Sマーク制度は、理容室の衛生管理や技術水準を一定以上に保つための制度です。全理連は、この制度の普及と定着に力を入れています。Sマークを取得している理容室は、消費者にとって安心できる選択肢の一つとなります。
全国理容競技大会の開催: 全国理容競技大会は、理容師の技術向上と交流を目的とした大会です。全国から選抜された理容師たちが、その技術を競い合います。この大会は、理容業界全体の技術水準の向上に貢献しています。
世界理容美容技術選手権大会への日本代表選手の派遣: 全理連は、2年に1度開催される世界理容美容技術選手権大会に日本代表選手を派遣しています。これは、日本の理容技術を世界にアピールする貴重な機会となっています。

関連団体

全理連は、他の理容関連団体とも連携しながら活動しています。

全理連中央講師会: 理容師養成施設で指導を行う講師で構成される団体です。理容技術の指導者育成を通じて、理容業界の未来を担う人材を育成しています。
日本理容師会: 理容師のみが加盟できる団体です。理容師の地位向上や権利擁護を目的として活動しています。

関連項目

全理連の活動に関連する項目として、以下のものが挙げられます。

洗髪設備義務化条例: 理容室における洗髪設備の設置を義務付ける条例です。衛生管理の徹底を目的としています。
* 全国理容競技大会: 理容師の技術を競う大会です。

全理連は、理容業界の発展に不可欠な存在であり、その活動は今後も注目されます。理容業界に関わる人々にとって、全理連の動向は常に重要な情報源となるでしょう。

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