全国町並み保存連盟

特定非営利活動法人全国町並み保存連盟

概要

特定非営利活動法人全国町並み保存連盟は、地域の文化や歴史的町並みの保存と再生を目的とした団体です。この団体は、地域の歴史や文化を高度に活用し、地域の活性化に寄与しています。1974年4月に設立されて以来、様々な活動を展開し、全国の町並み保存運動に寄与してきました。

設立当初は「妻籠を愛する会」、「今井町を保存する会」、「有松まちづくりの会」という3つの市民団体が集結し、名古屋市有松の地でスタートしました。この地は、絞りの名産地としても知られています。1978年からは「全国町並みゼミ」が開催されており、これは町並みに関する情報交換や事例検証の場として機能しています。参加者は全国各地から集まり、町並み保存やその活用に関する知識を深める貴重な機会となっています。

団体は1999年に設立25周年を迎え、「新・町並み時代-まちづくりへの提案」という書籍を発行しました。さらに、2003年には特定非営利活動法人としての認証を受け、より一層の活動の充実を図っています。

組織構成

全国町並み保存連盟の本部は東京都港区に位置し、68の加盟団体があります。現在の理事長は千葉大学名誉教授の福川裕一氏です。本部は有楽町線の新橋駅からもアクセスが良く、多くの関係者や支援者が出入りしています。

主要な事業内容

連盟は、町並み保存運動を推進するための様々な活動を展開しています。具体的には、次のような事業を行っています。

• - 町並み運動団体との交流と支援: 加盟団体との連携を深め、相互に支援し合う体制を整えています。
• - 政策提言: 国や自治体と連携し、町並みの保存に関する政策提言を行っています。
• - 全国町並みゼミの開催: 定期的に開催されるゼミは、各地の成功事例を学び共有する場となっています。
• - 資料の刊行: 機関誌や関連文書を刊行し、情報収集と発信を行っています。
• - 国内外との交流: 海外の町並み保存団体とも交流し、国際的な視野を持った活動しています。
• - 環境教育支援: 子どもたちに対して環境教育や総合学習の支援も行なっています。
• - 峯山冨美賞の選定・授賞: 保存活動に貢献した個人や団体への表彰も行っています。

参考文献と関連項目

団体に関する文献として、1999年に発行された『新・町並み時代-まちづくりへの提案』があり、町並み保存の理論や実践についての貴重な情報を提供しています。また、町並み保存や景観関連の研究も進められており、歴史的町並みと全国まちなみ保存連盟の関係を探る論文も存在します。

このように、特定非営利活動法人全国町並み保存連盟は、地域の歴史や文化を守り、次世代に伝えていくための重要な役割を果たしています。

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