全国私立大学FD連携フォーラム

全国私立大学FD連携フォーラムとは

全国私立大学FD連携フォーラム（Japan Private Universities FD Coalition Forum、略称：JPFF）は、日本国内の私立大学が相互連携を図り、ファカルティ・ディベロップメント（FD）分野における発展を目指す組織です。このフォーラムは、学生の規模や多様性といった共通の課題に取り組む中程度以上の私立総合大学の協力を促進しています。

政策の背景と設立の目的

2008年に文部科学省が大学にFDの導入を義務づけた際、FDが単なる形式的な制度となるのではなく、実質的な相互研修の実施を意図したのが主な背景です。これにより、私立大学間での連携強化が求められ、その結果としてこのフォーラムは設立されました。

日本国内で初めて、私立大学によるFDに関する連携協定が結ばれたのはこの時期であり、各大学は共通の課題に対して協調して取り組む姿勢を示しています。

加盟校とその構成

このフォーラムには14校の幹事校が存在し、立教大学が代表の役割を担っています。その他の幹事校には、龍谷大学、関西大学、中央大学などが名を連ねており、これらの大学はフォーラム発足当初からその活動に参加しています。

1. 幹事校（主な学校）
- 立教大学（代表幹事校）
- 龍谷大学
- 関西大学
- 中央大学
- 創価大学
- など

さらに、加盟校はその後も増え続け、愛知大学、青山学院大学、神奈川大学、九州産業大学など、多岐にわたる大学が参画しています。これにより、日本の私立教育におけるFDの推進活動がより広がりを見せています。

活動の沿革

全国私立大学FD連携フォーラムは設立以来、定期的に総会やワーキンググループを開催し、教員研修プログラムなど様々な活動を展開しています。例えば、2009年にはFDマップ検討ワーキンググループや新任教員向けの実践的FDプログラムを立命館大学で行い、FDに関する実践的な支援を提供しました。

以降も毎年のように活動を続け、教員の能力向上や大学教育の質の向上を目指してきました。具体的には、ファカルティ・ディベロッパー養成プログラムなどが開催され、教員の専門性や教授技術の向上が図られています。

未来の展望

今後もこのフォーラムは、参加大学それぞれの特性を活かしつつ、FD活動を通じて教育の質向上や大学間の協力を深化させていくでしょう。私立大学が抱える共通の課題に対する取り組みをさらに進め、学生にとってより良い教育環境を提供することが目指されます。全国私立大学FD連携フォーラムは、未来の私立大学教育の発展にとって重要な役割を果たす組織であり続けると期待されています。

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