全国都道府県議会議長会

全国都道府県議会議長会（ぜんこくとどうふけんぎかいぎちょうかい）は、日本の各都道府県議会の議長をもって構成される協議会です。地方自治の確立と発展を目的としており、その活動は日本の地方行政に大きな影響力を持っています。

概要と活動

この組織は、日本の地方公共団体関係者の主要な協議体である「地方六団体」の一つに数えられています。他の地方六団体、すなわち全国知事会、全国市長会、全国町村会、全国市議会議長会、全国町村議会議長会と共に、「地方自治確立対策協議会」を組織しており、国政に対して地方自治の立場から共同で提言や要望を行っています。

全国都道府県議会議長会は、地方自治法第263条の3に定められた「全国的連合組織」として総務大臣に届け出がなされた団体です。この法的根拠に基づき、国会や内閣に対して、地方自治に重大な影響を及ぼす可能性がある事項について、公式に意見書を提出する権限を有しています。これにより、地方の声を行政や立法府に届け、政策形成に反映させる重要な役割を担っています。

沿革

本会の起源は、大正時代にまで遡ります。1922年、東京市下谷区上野で開催された平和博覧会に集まった8県の府県会議長が、全国的な協議組織の設立を発案しました。この発案を受けて、翌1923年3月15日と16日の両日にわたり、東京において全国道府県会議長会議設立のための会議が開催されました。

特に3月16日には設立総会が催され、参加者全員の賛同を得て「道府県会議長会議規則案」が可決され、正式に「道府県会議長会議」が設立されました。設立当初の構成員は、1道3府43県の議会議長たちでした。

その後、時代の変遷と共に組織の名称も変更されました。1943年7月1日に東京都が発足したことに伴い、組織の名称は「都道府県会議長会議長会」と改められました。さらに、第二次世界大戦後の1948年5月6日には、現在の正式名称である「全国都道府県議会議長会」へと再度改称され、現在に至っています。

組織

本会の会員は、日本の全ての都道府県議会の議長です。各議長がその任期中、本会の会員としての資格を有します。

事務所は東京都千代田区平河町にある都道府県会館の5階に置かれています。

会議としては、定期的に開催される定例総会と、必要に応じて臨時に開催される臨時総会があります。これらの総会において、会の運営方針や地方自治に関する重要な事項が協議・決定されます。

全国都道府県議会議長会は、日本の都道府県議会の代表者たちが集まり、地方自治の課題を共有し、その解決に向けて協力する場として、日本の民主主義と地方分権を支える上で不可欠な存在です。

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