全国音楽出版組合 (フランス)

全国音楽出版組合（SNEP）について

全国音楽出版組合、通称SNEP（Syndicat national de l'édition phonographique）は、フランスの音楽業界を代表する専門団体であり、音楽産業の権益を守るために1922年に設立されました。現在、48の音楽関連企業がこの組合に参加しており、その主な目的は業界の健全な発展を促進することです。

SNEPの主な役割

SNEPの活動は多岐にわたりますが、特に重要な役割は以下の通りです。

1. ロイヤリティの徴収と配分：音楽が放送されたり公演されたりする際には、使用料が発生します。SNEPは、こうしたロイヤリティを適切に徴収し、会員企業へ分配する業務を行っています。

2. 著作権の保護：違法コピーや著作権侵害から会員企業の作品を守るため、SNEPは様々な取り組みを実施しています。これにより、音楽クリエイターの権利を守り、創造的な活動を支援しています。

3. ゴールドディスク認定：音楽作品が特定の販売実績を達成した際に、それを認定するシステムがあります。SNEPはアルバム、シングル、ビデオなどに対してゴールドディスク認定を行い、音楽市場の成功事例を広める役割も果たしています。

4. 公式チャートの作成：SNEPは、フランス国内の音楽の売上を反映した公式チャートを毎週発表しています。これにより、音楽トレンドの把握や業界の動向を分析することが可能となります。

公式チャートの種類

SNEPが発表する公式チャートの中には、以下の4つが含まれます。

• - 最多売上シングルの週間トップ100：最も売れたシングルを100位までランク付けしたものです。
• - 最多売上アルバムの週間トップ150：最も売れたアルバムを150位まで記録しています。
• - 最多売上コンピレーションの週間トップ40：特定の期間における人気のコンピレーションアルバムをランキングします。
• - 廉価販売アルバム・コンピレーションの最多売上トップ40：価格が手頃なアルバムやコンピレーションの売上をランキングします。

公式チャートの中で、特に「(*)」印がついているものは、リリースから2年以上経過していない作品で、定価が10ユーロ以上のものが対象です。それ以外の作品は廉価販売のチャートに分類されます。

結論

全国音楽出版組合（SNEP）は、フランスの音楽業界において非常に重要な役割を担っている団体です。ロイヤリティの管理から著作権保護、チャート作成まで、幅広い業務を通じて音楽文化の発展に寄与しています。音楽の売上や流行を把握するためには、SNEPの活動を知ることが欠かせません。

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