全国高等学校駅伝競走大会

全国高等学校駅伝競走大会概要

全国高等学校駅伝競走大会は、毎年12月に京都市で開催される、高校生による駅伝競走です。この大会は全国高等学校体育連盟や日本陸上競技連盟などの共同主催により行われており、全国高等学校総合体育大会（インターハイ）にも含まれています。
1950年に男子のみでスタートしたこの大会は、1989年から女子の部も加わり、現在では男女の部が設定されています。大会の舞台が現在の京都に移されたのは1966年からで、それ以前は大阪府で開催されていました。

競技の概要

大会は女子の部が午前中に行われ、男子の部が午後に行われる形式です。発着点となるのはたけびしスタジアム京都ですが、1983年と1984年は競技場が使用できなかったため、近くの道路が使用されました。
女子はハーフマラソンに相当する21.0975kmを5人でつなぎ、男子はフルマラソンと同じ42.195kmを7人で走ります。女子の最長区間は1区の6.0kmで、平野神社前がゴール。男子の最長区間は1区の10.0kmで、烏丸鞍馬口までの競技です。

入賞基準としては1992年までは男子の部は10位以内、女子の部は5位以内が必要でしたが、1993年以降は男子が8位以内、女子が8位以内となりました。

外国人留学生の参加制限

1993年には仙台育英高校が男女ともにケニア人留学生を起用して優勝し、議論となりました。この結果を受け、高体連は1995年から外国人留学生のエントリーを制限する規定を設けました。現在では、外国人留学生は2人までエントリー可能ですが、出場は1人だけに制限されています。これにより、外国人選手が勝負を左右することが多くなり、特に男子の1区ではその影響が顕著です。このルールが見直された結果、2008年からは女の子の編成にも適用され、2024年からは男子の2区または5区、女子は3区または4区に限定されることになりました。

代表校と選考方法

大会に出場する校は、全国58校が参加します。このうち47校は各都道府県の予選を経て選ばれ、さらに11地区から地区代表校が選ばれます。沖縄県は1974年から正式に参加しています。
地区代表は原則5年ごとの記念大会において出場が認められ、新たに常設化されました。この制度は1959年から始まり、最初は高校野球の選抜大会のように地域ごとに代表校が振り分けられ、高校生ランナーたちの競争が繰り広げられています。

過去にはオープン参加として沖縄や韓国の高校が出場したこともあり、近年も多くの学校が名勝負を繰り広げています。

コースの詳細

女子は5区間で21.0975km、男子は7区間で42.195kmとなります。全コースは京都市を巡る美しい風景の中を走り抜け、各選手の持つ力が試されます。特に男子の1区は長さが際立ち、『花の1区』と呼ばれ、多くの観客の期待が寄せられています。女子も同様にそれぞれの選手がその名を歴史に刻む場となり、近年の大会では女子男子ともに高い競技が繰り広げられています。

このように、高校生たちがタスキをつなぎ続け、全国のスポーツ界に新しい風を送るこの大会は日本陸上競技の歴史においても重要な位置づけを持っています。

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