全日本レスリング選手権大会

全日本レスリング選手権大会

全日本レスリング選手権大会（ぜんにほんレスリングせんしゅけんたいかい）は、日本レスリング協会が主催する国内最高峰のレスリング大会です。この大会は、選手たちにとって名誉と栄光を賭けた戦いの舞台であり、毎年多くの注目を集めています。

歴史

この大会は1934年に第1回が開催され、以降毎年実施されています。ただし、1943年から1945年の間は太平洋戦争の影響で中止となりました。大会の上位者には天皇杯が授与されるほか、2003年には明仁天皇と美智子皇后が大会を観覧されるという出来事がありました。最初の数十年は持ち回りでの開催でしたが、1970年代の半ば以降は東京都内が中心となり、1993年からは代々木第二体育館での開催が定着しています。

当初はフリースタイルのみでしたが、1957年からはグレコローマンスタイルも含まれるようになり、女子大会は1987年に独立して開催されるようになりました。その後、2000年より男女の合同開催形式がとられるようになり、多くの選手が同じ舞台で競い合うようになりました。

会場と階級

大会は毎年12月に開催され、現座の階級は2017年から適用されています。男子フリースタイルには10の階級が設定され、男子グレコローマンには10の階級、女子は10の階級が存在します。特に、オリンピック階級の選手同士の争いは特に注目されています。

男子フリースタイル階級

• - 57kg級
• - 61kg級
• - 65kg級
• - 70kg級
• - 74kg級
• - 79kg級
• - 86kg級
• - 92kg級
• - 97kg級
• - 125kg級

男子グレコローマン階級

• - 55kg級
• - 60kg級
• - 63kg級
• - 67kg級
• - 72kg級
• - 77kg級
• - 82kg級
• - 87kg級
• - 97kg級
• - 130kg級

女子階級

• - 50kg級
• - 53kg級
• - 55kg級
• - 57kg級
• - 59kg級
• - 62kg級
• - 65kg級
• - 68kg級
• - 72kg級
• - 76kg級

出場選考と方式

大会には、各傘下の連盟や強化委員会からの推薦を受けた選手が出場します。一般的には、約1か月前に一次エントリーが行われ、その内容に基づいて全国社会人オープン選手権や東日本学生新人戦の結果を踏まえた二次エントリーが実施され、最終的に強化委員会による資格審査を経て参加選手が決まります。大会の開催形式はUWW方式のトーナメント戦を採用し、各階級最大20人が出場可能です。

放送面では、かつてはNHK教育が中継していたものの、2006年からは日本テレビで放送されています。また、日本レスリング協会の動画配信サービスやHuluによるリアルタイム配信も行われており、より多くの人々がこの大会を楽しむことが出来るようになっています。

歴代の優勝者

歴代の天皇杯受賞者や優勝記録では、男子フリースタイルの風間栄一や高田裕司、小幡弘之が10回、男子グレコローマンの森山泰年が14回、さらに女子の浜口京子が15回と、多くの華やかな輝かしい歴史があります。

このように、全日本レスリング選手権大会は日本レスリング界において非常に重要な位置を占めており、選手たちの競技力向上や、今後のオリンピック選考に向けた大きなステップとなっています。今後も日本のレスリングを支える重要な大会であり続けることでしょう。

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