全日本体操競技選手権大会

全日本体操競技選手権大会について

全日本体操競技選手権大会は、日本体操協会が主催し、日本の体操選手がその腕前を競い合う大会です。1947年に第1回が開催されて以来、国内の体操競技において重要な位置を占めています。この大会では、個人総合、団体戦、個人種目別の3部門で選手たちが競い、それぞれのカテゴリーで頂点を目指します。

歴史と発展

初回は1947年に石川で行われ、国体体操競技大会を兼ねて実施されました。大会はこれまで、多くの場合、国民体育大会のリハーサルとして計画されており、一般的に11月に実施されていましたが、2009年以降は団体戦と個人種目別を分けて、個人総合を春に開催するようになりました。

個人総合選手権は、国際大会の選考会としても位置づけられています。2010年からは大会名が「全日本体操競技個人総合選手権大会」に変更され、2013年からは団体戦や種目別も新たに独立した大会として行われるようになりました。近年では2020年に新型コロナウイルスの影響により、開催が12月にずれ込むなど、変化に富んだ歴史も持っています。

大会の形式

大会は、男女ともに個人総合選手権、団体選手権、個人種目別選手権の3つの形態で行われます。

個人総合選手権

この部門では、男女各1日目に予選が行われ、2日目に決勝が開催されます。男子は6種目、女子は4種目で競い、得点合計によって順位が決まります。男子の予選からは上位36名、女子からは24名が決勝進出となります。決勝の上位選手は、国際大会への最終選考会であるNHK杯にも進出する資格を得ます。

団体選手権

団体戦では、1チーム6名（人数が不足している場合はこの限りではありません）で構成され、各チームから3名がそれぞれの種目で演技をします。チーム全体の得点を競い、団体の優勝を目指します。

個人種目別選手権

個人種目別選手権は、男女各1日目に予選、3日目に決勝が行われます。こちらも各種目で予選を通過した上位8名が決勝に進出し、個人の技術を競います。

大会の放送

大会の模様は、NHK総合テレビで生中継され、個人種目別と団体戦は日本テレビでディレード中継された後、深夜に完全版が放送されます。加えて、日テレG+でも後日放送されます。

全日本体操競技選手権大会は、選手にとっては日本一を争う大会であり、観客にとっては高い技術を間近で観られる貴重な機会です。

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