全日本女子プロレス中継

全日本女子プロレス中継について

全日本女子プロレス中継は、フジテレビが制作・放送していた女子プロレスの中継番組で、特に1970年代から1990年代の女子プロレスブームに大きく寄与しました。番組は、関東地域を中心に主に日曜日の午後や夕方に90分枠で不定期に放送されていましたが、その後は深夜枠に移行しました。その中でも、代表的な番組名には『女子プロレス・真赤な青春』や『女子プロレス』があります。

番組のスタートと進化

1968年12月1日、全日本女子プロレスの旗揚げとともにフジテレビが「日曜指定席」という特別な枠で女子プロレスの試合中継を行ったことが、番組の始まりです。時間が経つにつれ、視聴者の関心が高まる中、1977年にはビューティ・ペアの人気に後押しされる形で、ゴールデンタイムに『女子プロレス・真赤な青春』という週一回のレギュラー番組がスタートしました。これは、30分間の放送でしたが、平均視聴率は14～15%を記録しました。

1980年代のブーム

1980年代中期になると、クラッシュギャルズの登場により再び女子プロレスブームが起き、（1984年から1986年まで）ゴールデンタイムに『女子プロレス』としてのレギュラー放送が復活。視聴率は最高潮に達し、多くの特番も放映されるなど、その人気は絶頂期に達しました。一方で、視聴率の低下も見られ、再びゴールデンタイムから撤退。以降は、レギュラー放送や特番は深夜へ移行しました。

終焉とその後

1997年には全日本女子プロレスが倒産する騒動があり、これに伴い放送は停止状態となります。その後も、過去の総集編が放映されるものの、新たな番組としては1998年7月に「格闘女神ATHENA」として一新されます。この番組では、女子プロレスからの新たな視点が提供されましたが、必ずしもそれまでの人気を再現することはできませんでした。

番組の特徴

全日本女子プロレス中継は、ただの試合中継にとどまらず、タレントを招くことが大きな特徴でした。実況や解説には当時の全日本女子プロレスに詳しい記者や、元選手が加わり、独自の味付けがされていました。視聴者が試合に臨場感を感じられるような演出や、レポーターによる感想なども番組の魅力のひとつでした。このような豊かな内容が、視聴者を惹きつけ、長い間愛された理由なのかもしれません。

音楽とエンディング

番組では、エンディングテーマ音楽も多種多様であり、当時の女子プロレスを象徴する楽曲が使用されました。このように、音楽と映像が融合することで、視聴体験はより強化されていました。終わりのシーンでは、その日の試合の決着を映し出し、視聴者にとっての感動を誘いました。

まとめ

全日本女子プロレス中継は、女子プロレスの魅力を伝える重要な役割を果たし、多くのファンに勇気と感動を与えました。女子プロレスの歴史に名を刻むこの番組は、単なるスポーツ番組としてだけでなく、広い意味でのエンターテインメントとしても人々の心に残り続けています。

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