全日本実業柔道団体対抗大会

全日本実業柔道団体対抗大会

全日本実業柔道団体対抗大会は、日本の実業団に所属する柔道チームが団体戦形式でその技を競い合う大会です。1951年に第1回大会が開催されて以来、長年にわたり、実業団柔道の最高峰の戦いとして、多くの柔道家やファンに親しまれています。大会は原則として毎年5月下旬から6月上旬にかけて、日本各地を巡回する形で開催されています。

大会の概要

この大会は、全日本実業柔道連盟が主催し、厚生労働省、全日本柔道連盟、講道館、読売新聞社などが後援についています。大会の規模の大きさと権威がうかがえます。男女一部の優勝チームには、その栄誉を称え、厚生労働大臣杯が授与されます。

競技形式は、男子が三部制、女子は二部制を採用しています。男子は、各チームの成績に応じて部の入れ替えが行われるため、常に緊張感のある戦いが繰り広げられます。女子は昇降格がないものの、一部に出場するチームは各階級に1名以上の選手を揃える必要があり、チーム編成にも戦略が求められます。

歴史

大会は1951年に第1回が開催され、女子は1990年から開始されました。長きにわたる歴史の中で、数々の名勝負、名選手が生まれてきました。

2020年、2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、大会は残念ながら中止となりました。しかし、2022年5月には3年ぶりに大会が再開され、多くの関係者やファンがその復活を喜びました。

歴代優勝チーム

男子

男子の部では、東洋レーヨン滋賀、富士製鉄、新日本製鐵、旭化成などが、長年にわたり優勝を争ってきました。近年では、旭化成が圧倒的な強さを見せています。

1951年～1964年: 東洋レーヨン滋賀、富士製鉄などが優勝
1965年～1985年: 三菱重工業名古屋、新日本製鉄などが優勝
1986年～2000年: 京葉ガス、新日本製鐵、旭化成工業などが優勝
2001年～現在: 綜合警備保障、日本中央競馬会、旭化成などが優勝

女子

女子の部では、ミキハウス、コマツ、三井住友海上などが、強豪として知られています。近年では、コマツと三井住友海上が交互に優勝を飾るなど、実力が伯仲しています。

1990年～2001年: ミキハウス、コマツ、ダイコロなどが優勝
2002年～現在: 三井住友海上、コマツ、自衛隊体育学校、JR東日本などが優勝

その他の大会

全日本実業柔道連盟は、全日本実業柔道団体対抗大会の他にも、全日本実業柔道個人選手権大会を主催しています。個人選手権は、毎年8月に尼崎市記念公園総合体育館で開催されています。

大会へのアクセス

大会の開催地や日程の詳細については、全日本実業柔道連盟の公式サイトをご確認ください。また、東日本実業柔道連盟、西日本実業柔道連盟のサイトでも関連情報が掲載されています。

全日本実業柔道連盟
東日本実業柔道連盟
* 西日本実業柔道連盟

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