全龍寺 (清瀬市)

全龍寺について

全龍寺（ぜんりゅうじ）は東京都清瀬市に位置する曹洞宗の寺院で、山号は安松山です。この寺院は、「武蔵野三十三観音霊場」の第六番札所として知られており、信仰の場として多くの人々に親しまれています。

歴史

この寺の創建は1596年（慶長元年）に遡り、並木主水安松が開基となりました。創建時の開山には、当時の浄牧院の九世である玉室應珍大和尚が迎えられました。全龍寺は、開創当初から多くの信者に支えられ、寺領として15石を有していました。

歴史の中で、全龍寺は1683年（貞享4年）と1880年（明治13年）に二度の大火に見舞われ、その際に寺宝や数々の重要な財産を失いました。それにもかかわらず、寺は再建され、地域の人々の心の拠り所として立ち続けています。

文化財

全龍寺には貴重な文化財として「一葉観音像」が存在します。この像は本堂の左手に設けられた厨子の中に安置されており、札所の本尊として特に重要視されています。一葉観音は、開祖である道元禅師にまつわる伝説があり、曹洞宗にとって特別な存在となっています。この木像は珍しく、貴重な文化財として大切にされています。

アクセス

全龍寺へのアクセスは容易で、西武池袋線の清瀬駅から徒歩約15分の距離にあります。駅からの道のりは風景も美しく、寺院への訪問は心を落ち着けるひとときとなることでしょう。

結論

全龍寺は、東京都清瀬市で訪れる価値のある歴史ある寺院です。信仰の場として、多くの人々に愛されており、貴重な文化財も数多く残されています。地元の方々や訪れた人々の心に深く根付いた存在であり、訪れることで日本の歴史や文化を感じることができる場所となっています。

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