全A面

アルバム『全A面』の概要

日本のロックバンドNon Stop Rabbitによるデビューアルバム『全A面』が、2018年7月4日にStudio Cubic Recordsからリリースされました。このアルバムは、バンドにとって初のフルアルバムであり、収録されているのは全11曲です。収録曲には、シングル「夏の終わり」、「私面想歌」、また配信限定でリリースされていた「いけないんだ、いけないんだ」などが含まれています。

アルバムのタイトルは、ライブハウスでの演奏中にレコード会社の関係者から「B面曲だ」と言われたことに起因しています。この言葉に対する反骨精神を表したタイトルは、バンドの意気込みと情熱を感じさせます。

ミュージックビデオとその制作

アルバムにはいくつかのミュージックビデオが存在します。例えば、「PLOW NOW」のビデオは田口達也が監督し、ライブ映像を使用したものです。音源はアルバムの編曲前のものが流れ、YouTubeで2018年3月8日に公開されました。

「UNorder」は、同じく田口達也が監督を務め、首都圏外郭放水路で撮影されました。このビデオは2018年6月16日にYouTubeで公開され、独特の場所選びが話題を呼びました。また、「いけないんだ、いけないんだ」のミュージックビデオも田口によって制作され、同様にライブ映像をフィーチャーしたものです。

バンドの楽曲解説

アルバムの各楽曲は、様々な背景やエピソードがあります。例えば、オープニングを飾る「PLOW NOW」は、Non Stop Rabbitの初期デモ音源を再アレンジしたものです。続く「UNorder」は、彼らが立ち上げた個人事務所に捧げられた曲で、2017年のワンマンライブで初めて披露されました。

また、「いけないんだ、いけないんだ」は、これまで配信限定シングルとしてリリースされていました。Twitterでの童謡アレンジ選手権において大きな反響を呼び、次の楽曲「犬のおまわりさん」へとつながる出発点となったそうです。

さらに、「夏の終わり」と「私面想歌」は、初のシングルとしてリリースされ、田口は「男女が夏祭りで告白する様子を歌った楽曲」と語っています。「僕ら」という曲は、会場限定CDとして配布され、一部のファンに特別な思い出を提供しました。

アルバム制作の背景

このアルバムに収録された「SHION」は、田口の実体験に基づく失恋ソングであり、また「これだけ」は初めてメンバー全員の作詞による楽曲です。それぞれの楽曲に込められた思いを知ることで、ファンはより深く彼らの音楽を楽しむことができるでしょう。

その他にも、「Refutation」ではバンド名の由来がテーマにされており、ユニークな特徴を持っています。コラボ動画によって広く知られるようになった「Refutation」は、顕著な成功を収めました。アルバムのために新たに制作された「1ミリ先の努力」など、その多様な楽曲群がこのアルバムの魅力をさらに引き立てています。

テレビ出演とクレジット

2019年3月8日には、テレビ東京の番組でアルバム収録曲「いけないんだ、いけないんだ」を披露し、ますます多くのファンを魅了しました。レコーディングは鈴木Daichi秀行が担当しており、アルバム全体が彼のプロデュースのもと仕上げられています。

また、アルバムのアートワークは田口達也自身が制作し、視覚的にも聴覚的にも楽しませてくれる作品となっています。バンドのメンバーは、矢野晴人（ボーカル・ベース）、田口達也（ギター・コーラス）、太我（ドラム）の3人です。

このアルバム『全A面』は、Non Stop Rabbitの音楽的冒険のスタート地点とも言える重要な作品であり、彼らの成長を感じる一枚となっています。

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