八多町 (神戸市)

八多町（はたちょう）: 兵庫県神戸市北区の町名

八多町は、兵庫県神戸市北区に位置する町名で、2020年の国勢調査によると3067人の住民が1309世帯に分かれて生活しています。この町は、中・下小名田、上小名田、吉尾、柳谷、附物、深谷、屏風、西畑の8つの集落から成り立っています。

地理

八多町は神戸市北区の北部地域のほぼ中央に位置し、南側には丹生山地や古倉山、梶岡山などの標高500メートル前後の山が連なっています。北部地域はこれらの山々が次第に低くなる丘陵地帯で、北摂台地と呼ばれる地域に属しています。近隣の自然環境が美しく、四季折々の風景を楽しむことができます。

町を流れる主な川には、附物川があります。この川は、大蔵山の東麓にある水源から北東へ流れ、梶岡山の近くで西皿池川と合流して八多川になります。さらに下流では、吉尾川や八坂川とも合流し、有野川及び有馬川に至ります。同様に、屏風川や鳴川も地域の川として、淡河町で合流し加古川に流れ込んでいきます。これらの河川は地域の生態系にも重要な役割を果たし、住民の生活に潤いを与えています。

境界

八多町の南側は海抜500メートル前後の山地で、山田町と接しています。東側には有野町や藤原台地区、北神星和台地区、そして北神戸田園スポーツ公園が隣接しています。また、西側は淡河町や大沢町、さらに道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢と接しています。北側は比較的平坦な土地で、道場町や長尾町、そして神戸国際カントリー倶楽部に隣接しています。このように八多町は、周囲の自然環境や他の地域との接点が豊かな場所です。

面積

八多町の面積は、昭和8年の段階で24.06平方キロメートルとされていましたが、その後合併や住宅地造成によって面積は減少し、現在は22.58平方キロメートルとなっています。この減少した分は藤原台や京地などの新しい町が成立したことによるものです。現在の面積は北区の約10%を占めており、兵庫区の約1.5倍、長田区の約2倍に相当します。

八多町は、自然豊かな環境と地域のコミュニティが融合し、住民にとって快適な生活空間を提供しています。地域の活性化や文化の継承が今後も期待される場所です。

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