八幡神社 (各務原市川島渡町)

八幡神社について

岐阜県各務原市川島渡町に位置する八幡神社（はちまんじんじゃ）は、地域の信仰の中心であり、別名渡八幡神社とも呼ばれています。特に「かわしま川祭り」が象徴的なイベントとして知られ、実はこの祭りは八幡神社に合祀されている神明神社に由来しており、古くからその伝統が受け継がれています。

歴史の流れ

八幡神社の創建は天明6年（1786年）とされており、別の説では元禄年間とも言われています。また、享保8年（1723年）、近くの神明神社で川祭りが初めて始まりました。1873年（明治6年）に神明神社が八幡神社の境内社となり、その際に川祭りの開催日が7月30日に変更されました。さらに、開催場所も現在の木曽川南派川の渡橋付近に移されました。

しかし、1963年（昭和38年）には河川の改修に伴い、川祭りは一時休止を余儀なくされました。その後、1995年（平成7年）に「かわしま川祭り」として復活を遂げるも、道具の紛失や老朽化のため、当初は1艘の舟で行われましたが、翌年には2艘に戻りました。1999年（平成11年）には、河川環境楽園の開園を機に、開催場所が河川環境楽園に移動しています。

祭神と境内社

八幡神社の主祭神は応神天皇であり、合祀している神明神社には天照大神が祀られています。また、境内社には津島神社（素戔雄尊）や川除神社（天照大神）があり、これらも地域の信仰を支えています。主な祭礼には正月の歳旦祭や2月の祈年祭、5月の津島神社例祭、8月の八幡神社例祭などがあり、特に7月には神明神社の例祭にあたる「渡島川祭り」が行われています。

川まつり資料館の設立

1963年の川祭り休止後、道具は地元の氏子によって保管されていましたが、1985年（昭和60年）12月29日には渡島川祭りの道具一式が羽島郡川島町の有形民俗文化財に指定されました。これに伴い、1986年（昭和61年）7月30日に八幡神社境内に川まつり資料館が設立され、山車や祭礼道具、古文書などが収蔵されています。この資料館は基本的に一般公開はされていませんが、予約をすれば訪問が可能です。

アクセス

八幡神社へのアクセスは、各務原市ふれあいバスの川島線「渡西口」バス停から徒歩約5分で到着します。地域の観光スポットとして、地元の人々だけでなく、観光客にも親しまれている場所です。

もう一度検索