八木治郎ショー・いい朝8時

八木治郎ショー・いい朝8時

八木治郎ショー・いい朝8時（やぎじろうショー いいあさはちじ）は、1980年10月4日から1983年4月16日まで、TBS系列で毎週土曜日の朝8時00分から9時24分にかけて生放送されていた、毎日放送（MBS）制作のワイドショー・情報番組です。

番組の概要と内容

この番組は、元NHKアナウンサーである八木治郎氏がメイン司会を務めたトーク主体の構成となっていました。毎週、芸能界をはじめとする各界から著名なゲストを招き、様々な話題について語り合うスタイルが特徴でした。

そのルーツは、1970年1月から同じく毎日放送が制作し、土曜朝8時30分枠で放送されていた『八木治郎ショー』に遡ります。本番組は、前身番組が末期に路線変更し、トーク番組としての色彩を強めていた流れをそのまま引き継ぎ、リニューアルする形でスタートしました。オープニング映像に関しても、『八木治郎ショー』末期に使用されていた女子大生のランニングシーンが引き続き採用されました。

番組開始当初は、漫才コンビのオール阪神・巨人が一週間の間に起こった出来事を振り返る時事漫才を披露するコーナーから始まり、その後に「八木治郎ショー・いい朝8時スタート！」というタイトルコールが入る、という独特な構成がとられていました。

全国ネットの番組として、時には地方からの生中継も行われました。例えば、1982年4月3日の放送では、この日からTBS系列でのネットを開始した南日本放送（MBC）のサービスエリアである鹿児島から生放送され、ネット局拡大を記念する形となりました。

番組の終焉とその後

番組は順調に放送を続けていましたが、終了間際となる1983年4月2日の放送からは、当時フジテレビ系列で放送されていた『3時のあなた』で水曜日の司会を務めていたタレントのうつみ宮土理氏が新たに司会陣に加わりました。しかし、その直後の同年4月18日、メイン司会者の八木治郎氏が出張先の福岡市内で急逝するという突然の事態が発生しました。これにより、番組は「八木治郎ショー」としての歴史に幕を下ろすこととなりました（最終回は4月16日でしたが、八木氏の訃報を受けての対応がありました）。

八木氏が亡くなった週の4月23日、そして翌週の4月30日にも番組は放送されましたが、4月23日分の回は番組タイトルはそのままに、「追悼！八木治郎さん、おつかれさま」というサブタイトルが付けられた追悼企画となりました。この追悼回には、八木氏の妻である八木一子氏や、NHKアナウンサー時代の八木氏の同期であり、後にフリーアナウンサーとして活躍した小川宏氏がゲストとして出演し、故人を偲びました。

番組はその後、1983年5月7日放送分から『すてきな出逢い いい朝8時』へと改題され、13年間にわたり土曜朝の顔であった八木氏の名前が冠タイトルから外されました。改題後もしばらくの間（同年7月末まで）は、メイン司会者不在のまま、うつみ宮土理氏と、『八木治郎ショー』開始当初からレギュラー出演していた野村啓司（当時MBSアナウンサー）氏の二人で番組が継続されました。そして同年8月6日放送分からは、八木氏の後任となる新司会者として声楽家の立川清登氏が起用されました。なお、うつみ宮土理氏は、後番組が2001年9月に終了するまでの長きにわたり、司会を務め続けました。

主な出演者

司会
八木治郎（元NHKアナウンサー）
浜美枝
うつみ宮土理（番組末期3回分のみ）
野村啓司（当時毎日放送アナウンサー）
その他の主な出演者
竹村友里
オール阪神・巨人
上坂冬子
初代森乃福郎
ほか

主なスタッフ

ディレクター：御藤良基、田中文夫、本多隆朗
プロデューサー：大北禎昭
制作：竹中文博
* 製作著作：毎日放送

（注：上記出演者・スタッフは番組開始当時の情報や、特に著名な人物を抜粋しています。放送期間全体を通しての全ての出演者・スタッフを網羅しているわけではありません。）

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