八汐路まり

八汐路まりの紹介

八汐路まり（やしおじ まり）は、1959年に宝塚歌劇団に入団し、豊かな才能を発揮した元月組主演娘役です。彼女は和歌山県で生まれ、身長159cmのプロポーションを持ち、愛称は「ベンちゃん」と親しまれました。彼女の宝塚でのキャリアは、数々の舞台での役柄を通じて華々しいものでした。

早期の経歴

八汐路は1957年に宝塚音楽学校に入学し、2年後の1959年に卒業。研究生の成果として45期生として宝塚歌劇団の初舞台を踏みました。その初めての公演は、雪組の『花田植え／ラブリーロマンス』で、57人中16位の成績を残しました。この舞台は、既に彼女の才能が花開くきっかけとなるものでした。

宝塚歌劇団での活動

八汐路は1960年4月21日付で月組に配属され、以後10年間にわたり数多くの名作で主演を務めました。彼女のキャリアの中で特に注目すべき公演には、1961年の『微笑の国』ではリーザ役、そして1964年の『南の哀愁』でのナイヤ役などがあります。

1960年代は彼女にとって特に活動が盛んな時期であり、『三銃士』や『潮の鈴』など、数々の印象に残る作品への出演がありました。特に、1968年8月1日の『ウエストサイド物語』でのマリア役は、観客に強い印象を与えました。

八汐路は、舞台において表現力と美しい歌声で多くのファンを魅了し続け、彼女の演技は高く評価されました。彼女の存在は、当時の宝塚の舞台を彩る一端を担ったといえるでしょう。

退団後の生活

1970年12月30日に宝塚歌劇団を退団する際には、最後の出演作品である月組公演『鷗よ波濤を越えて／青春のプレリュード』で幕を閉じました。その後は、野里元治と結婚し、家庭に入ることとなります。彼女は現在、園芸店「陽春園」の三代目主人の妻として、静かな日常を送っています。

宝塚歌劇団での功績

八汐路まりの宝塚歌劇団での活動期間は約10年間でしたが、その多彩な役柄や豊かな表現力は、今でも多くのファンに親しまれています。彼女は、宝塚という伝統ある劇団の中で、世代を超えた支持を受けた素晴らしいタカラジェンヌの一人です。

今後ますます、彼女の素敵な思い出や功績が語り継がれることでしょう。

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