八犬伝—東方八犬異聞—

八犬伝―東方八犬異聞―

あべ美幸による漫画作品で、2005年から連載が開始されました。曲亭馬琴の読本『南総里見八犬伝』をモチーフにした物語であり、ドラマCD、テレビアニメ、ミュージカル舞台など、様々なメディアミックス展開がされています。

あらすじ

物語の舞台は、謎の疫病によって焼き尽くされた大塚村。生き残った犬塚信乃、犬川荘介、浜路の3人は、教会で保護され静かに暮らしていました。しかし、村の焼失事件以来、信乃と荘介は特殊な能力を持つようになります。そんな彼らの噂を聞きつけた帝国教会本部から召喚状が届き、物語は大きく動き出します。浜路が攫われたことをきっかけに、信乃と荘介は教会本部がある帝都へと旅立ち、数々の困難に立ち向かいます。

登場人物

八犬士

犬塚 信乃（いぬづか しの）
声 - 柿原徹也
大塚村出身の主人公。村雨を宿し、13歳の姿のまま成長が止まっています。子供っぽい言動が目立ちますが、幼馴染の荘介と浜路を大切に思っています。

村雨（むらさめ）
声 - 岡本信彦
信乃の右腕に宿る妖刀。普段はカラスの姿をしており、言葉を話すことができます。

犬川 荘介（いぬかわ そうすけ）
声 - 日野聡
信乃と共に大塚村から生き残った青年。四白と生命を分かち合ったため、四白に変身することができます。信乃の世話役であり、彼のためなら手段を選びません。

四白（よしろ）
声 - 日野聡
荘介の半身である犬。高い知能を持ち、荘介の行動をサポートします。

犬飼 現八（いぬかい げんぱち）
声 - 前野智昭
帝都の憲兵隊隊長。鬼に変身する能力を持ちます。信乃を養子に迎えようと企んでいます。

犬田 小文吾（いぬた こぶんご）
声 - 寺島拓篤
帝都の旅館「古那屋」の若旦那。現八とは乳兄弟。風鬼に変身する能力を持ちます。

犬阪 毛野（いぬさか けの）
声 - 三宅淳一
美貌の青年。蒼に心臓を奪われかけましたが、九重によって蘇生しました。能楽師として活動しています。

犬山 道節（いぬやま どうせつ）
声 - 三木眞一郎
薬師の一族出身の青年。雪姫に命を救われ、彼女と行動を共にしています。西都で薬屋を営んでいましたが、帝都に移ってきました。

雪姫（ゆきひめ）
声 - 能登麻美子
道節に憑いている雪の妖の姫。道節に強い愛情を抱いています。

犬村 大角（いぬむら だいかく）
声 - 津田健次郎
人形師。無口で無表情な青年。妖を見抜く邪眼を持っています。

犬江 仁（いぬえ しのぶ）
声 - 代永翼
信乃の小学校時代の学級委員。天狗に育てられた過去を持ち、外見は12歳程度ですが、実際は22歳です。

四獣神家

里見 莉芳（さとみ りおう）
声 - 神谷浩史
里見家の犬神憑きの青年。教会特区の特別主席司祭を務めています。信乃たちの後見人であり、八つの玉を探すように命じます。

尾崎 要（おさき かなめ）
声 - 浪川大輔
尾崎家の狐憑きの青年。浜路を攫った人物。飄々とした性格です。

緋ノ塚 那智（ひのづか なち）
声 - 藤原啓治
緋ノ塚家の猫憑きの青年。

観月 あやね（みづき あやね）
声 - 明坂聡美
観月家の巳憑きの少女。身体が弱く、他人の気に敏感です。

古那屋

帝都の旧市街にある旅館。

犬田 文吾兵衛（いぬた ぶんごべえ）
声 - 魚建
小文吾の父親。「古那屋」の亭主。

犬田 小夜子（いぬた さよこ）
声 - 根谷美智子
小文吾の母親。「古那屋」の女将。

関係者

浜路（はまじ） / 犬山 むつき（いぬやま むつき）
声 - 高垣彩陽
大塚村の生き残り。信乃と荘介を案じています。現在は女学校に通い、医師を目指しています。

萩原 健太（はぎわら けんた）
声 - 三瓶由布子
信乃たちが教会に暮らしていた頃からの知り合い。

征・R・フェネガン（まさき・アール・フェネガン）
声 - うえだゆうじ
教会の神父。

サムエル・J・フェネガン
声 - 大塚芳忠
教会本部から来た高位の聖職者。莉芳がお気に入り。

リリス
声 - 本名陽子
教会本部を守護する守護天使。

玉梓（たまずさ）
声 - 勝生真沙子
「伏姫」を取り込もうと暗躍している女性。

蒼（あお）
声 - 日野聡
荘介の欠けた魂。

メディアミックス

ドラマCD
テレビアニメ
第1期：2013年1月から3月まで放送
第2期：2013年7月から9月まで放送
舞台
ミュージカル八犬伝―東方八犬異聞―（第一章）：2015年8月
* ミュージカル八犬伝―東方八犬異聞― 二章：2016年11月

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