共鳴 (チャットモンチーのアルバム)

チャットモンチー 『共鳴』

『共鳴』は、チャットモンチーが2015年5月13日にリリースした6枚目のオリジナルアルバムです。前作『変身』から約2年7ヶ月ぶりとなる本作は、彼女たちの新たな音楽的挑戦が色濃く反映された作品として、ファンのみならず幅広い層から注目を集めました。

アルバム概要

アルバム制作にあたり、チャットモンチーは従来のスタイルにとらわれず、様々な編成を試みました。具体的には、恒岡章と下村亮介からなる「男陣」、北野愛子と世武裕子からなる「乙女団」、そして橋本絵莉子と福岡晃子のデュオ編成など、多彩な組み合わせで楽曲を制作。これにより、アルバム全体を通してバラエティ豊かなサウンドが展開されています。

特に注目すべきは、9曲目に収録されている『例えば、』。この楽曲では、小説家の西加奈子が作詞を手掛けており、チャットモンチーにとって初の試みとなりました。西加奈子の独特な世界観が、橋本絵莉子のメロディと融合し、深みのある楽曲に仕上がっています。

福岡晃子は、本作について「『チャットとしてかっこいいことは何か？』をずっと考えてきたから、"自分はこれが好き"と言える感覚がかなり入ってるアルバムになった」と語っており、メンバー自身の音楽的な嗜好や個性が色濃く反映された作品であることが伺えます。

収録曲について

アルバムには、シングルとしてリリースされた『こころとあたま』『隣の女』『ときめき』を含む全12曲が収録されています。

きみがその気なら: 疾走感あふれるギターロックナンバー。
こころとあたま: 16thシングル。軽快なリズムが特徴的。
ぜんぶカン: ラップ調を取り入れたユニークな楽曲。橋本絵莉子の新たな一面が垣間見えます。
隣の女: 17thシングル。印象的なメロディが耳に残ります。
毒の花: ダークな雰囲気が漂う、ミディアムテンポのナンバー。
私が証: 力強いメッセージが込められた、エネルギッシュな楽曲。
楽園天国: 死後の世界をテーマにした、ユニークな歌詞が特徴。
最後の果実: 切ないメロディが胸に響くバラード。
例えば、: 西加奈子作詞による、情感豊かな楽曲。
いたちごっこ: 16thシングル。ライブでも人気の高いナンバー。
ときめき: 17thシングル。爽やかなポップチューン。
ドライブ: アルバムのラストを飾る、軽快なドライビングソング。

初回限定盤DVD

初回限定盤には、ミュージックビデオと特典映像を収録したDVDが付属しています。

こころとあたま (Music Video)
いたちごっこ (Music Video)
ときめき (Music Video)
隣の女 (Music Video)
* 男女六人ないものねだり 〜『共鳴』完成パーティー〜 (特典映像)

まとめ

『共鳴』は、チャットモンチーが様々な音楽的要素を取り入れ、新たな境地を開いた意欲作です。多様な編成やゲストとのコラボレーションにより、彼女たちの音楽性の幅広さ、深さを改めて感じることができます。チャットモンチーのファンはもちろん、幅広い音楽ファンにおすすめしたい一枚です。

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