兵動希

兵動 希（ひょうどう しずか）について

兵動希は、1978年12月6日に奈良県奈良市で生まれた元バレーボール選手です。旧姓は仁木であり、その活躍は日本女子バレーボール界において記憶に残るものとなっています。彼女は、母親や姉の影響を受けて、小学生の頃からバレーボールを始め、地元のバレーボールチームで情熱を注ぎました。

来歴

兵動は奈良白藤高校（現・奈良女子高校）でプレイし、春の高校バレー選手権で3位に入賞するなど、その才能を開花させました。1997年にV1リーグのNTT関西神戸（現在のNTT西日本）に加入しましたが、2002年にはチームの廃部が決定したため、NECレッドロケッツに移籍します。

NECに移籍後、彼女は第9回Vリーグでレギュラーとして活躍し、チームのリーグ優勝に大きく貢献しました。このパフォーマンスにより、MVP候補として名前が挙がるほどの実力を示しました。しかし、翌年にはレギュラーから外され、一時はより困難な立場に置かれました。

それでも、2004年第11回Vリーグで再びレギュラーとしての地位を確保し、チームを優勝へと導く栄誉を得られました。この大会で彼女は最高殊勲選手賞とベスト6賞を受賞し、代表的な選手としての地位を確立しました。さらに、2005年第12回Vリーグではチームの主将に就任し、全日本代表にも選ばれましたが、残念ながらケガの影響で辞退することとなりました。

2007年3月にNECを退団したのち、同年9月には久光製薬スプリングスに加わり、2009年に現役を引退しました。引退後の2010年には男の子を出産しました。

プレースタイル

兵動希は、身長168cmとバレーボール選手としては小柄ですが、その技術には高い評価があります。彼女のプレースタイルは、サーブレシーブを行った後に速い平行トスを供給し、滞空力を生かしたスパイクで点を取るもので、特にスパイクの技術は優れています。このような巧みな技術により、彼女は常に試合の流れを変える可能性を秘めていました。

人物

兵動は、そのキャリアの中で同僚である大友愛を現役復帰に導いたことも特筆されます。2006年の妊娠・出産を経た大友に対し、彼女と久光製薬監督の眞鍋政義が支援の手を差し伸べ、復帰のきっかけを作りました。

所属チーム

• - 京西中
• - 奈良白藤高等学校（現・奈良女子高等学校）
• - NTT関西神戸/NTT西日本（1997-2002年）
• - NECレッドロケッツ（2002-2007年）
• - 久光製薬スプリングス（2007-2009年）

受賞歴

• - 2000年 - 第2回V1リーグ ブロック賞
• - 2001年 - 第3回V1リーグ サーブ賞、猛打賞
• - 2002年 - 第4回V1リーグ 猛打賞
• - 2005年 - 第11回Vリーグ 最高殊勲選手賞、ベスト6
• - 2009年 - 2008/09 プレミアリーグ ベスト6

兵動希のキャリアは、彼女の技術的な能力と精神的な強さを証明するものであり、日本の女子バレーボール界において重要な貢献をした選手の一人です。

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