兵庫県立こども病院

兵庫県立こども病院の概要

兵庫県立こども病院は、兵庫県神戸市中央区に位置する小児専門の医療機関で、1970年に日本で2番目の小児専門病院として開設されました。この病院は、患者である子どもたちに最適な医療環境を提供することを目指しています。

設立の背景

この病院は兵庫県政100周年の事業の一環として設計されており、基本的な理念として「子供を大切に」「病院らしくない病院」を掲げています。そのため、院内のデザインや職員の服装、さらには外的な環境に至るまで、病院が持つイメージを重視した施設となっています。開設当初は本館を中心に、精神病棟や看護師宿舎、職員公舎が配置されています。

移転と新たな展開

2016年にはポートアイランドへ新しい施設に移転され、その後の旧病院の跡地は、2019年に神鋼不動産との間で土地の売買契約が結ばれました。解体された旧施設の跡地には、2021年11月に商業施設「TerrasMa」がオープンしました。

沿革

兵庫県立こども病院の歴史は多岐にわたります。1970年の開院以来、1972年には第13回BCS賞を受賞し、1996年には周産期医療センターの診療を開始しました。2000年には総合周産期母子医療センターに指定され、新たな医療体制を整えました。さらには、2007年に小児救急医療センターを設立し、2016年にはポートアイランドに移転しました。

診療科目

この病院では幅広い診療科目を提供しており、救急総合診療科をはじめとして、小児集中治療科や心臓血管外科、整形外科など多様な専門領域に対応しています。また、精神科や臨床遺伝科など、特殊なケアを必要とする子どもたちにも適切な医療が施されています。

交通アクセス

交通アクセスは神戸新交通ポートアイランド線の南公園駅から南に向かい、徒歩約5分と非常に便利な立地です。この好立地により、多くの患者がアクセスしやすくなっています。

問題と課題

一方で、兵庫県立こども病院は医療ミスの問題も抱えており、2020年には手術中に起きたミスにより3歳未満の男児が亡くなるという痛ましい事故が発生しました。この事件は病院に対して多くの議論を呼び起こし、今後の医療の質と安全性の向上が求められています。

おわりに

兵庫県立こども病院は、小さな患者たちに対して専門的かつ包括的な医療サービスを提供する重要な施設です。医療の質を高めるためには、過去の教訓を生かし続けることが求められます。

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