兵庫県立三木精愛園

兵庫県立三木精愛園

兵庫県立三木精愛園は、兵庫県三木市緑が丘町本町に位置する、知的障害者更生施設です。北播磨地域を管轄し、18歳以上の知的障害を持つ方々が、自立した生活を送るための支援を行っています。

概要

当施設は、知的障害者福祉法に基づき、入所・通所を通じて、利用者の方々が基本的な生活習慣を身につけ、社会生活に必要なスキルを習得し、最終的に地域社会で自立することを目的としています。生活指導や職業訓練など、多岐にわたるプログラムを提供し、利用者の個々のニーズに合わせた支援を行っています。

1982年8月1日に開設された当施設は、長年にわたり地域社会に貢献しており、明仁天皇皇后両陛下の行幸啓や、近隣の三木市立緑が丘小学校との交流など、地域との連携も積極的に行っています。特に、緑が丘小学校のトライやるウィークでは、実習先として生徒を受け入れ、地域社会への理解を深める機会を提供しています。

沿革

1981年（昭和56年）12月16日 - 「三木精薄者更生施設」として建設工事が開始
1982年（昭和57年）7月13日 - 建物が完成
1982年（昭和57年）8月1日 - 開設（当初は7月開設予定）
2005年（平成17年）4月1日 - グループホームを開設
2006年（平成18年）9月29日 - 明仁天皇皇后両陛下が訪問
2008年（平成20年）4月1日 - 施設改築工事により、入所定員を60名から74名に増員
2008年（平成20年）7月29日 - 野菜専門の直売所「Seiai Vage」を開設
2009年（平成21年）4月1日 - 運営が兵庫県から社会福祉法人三木精愛園に移管
2010年（平成22年）4月14日 - 障害者の販売実習を目的としたカレーショップ「moi moi」をオープン

入所資格

18歳以上で、日常生活における介護や職業指導・訓練が必要な知的障害を持つ方が対象となります。

施設概要

施設は、管理棟、サービス棟、住居棟、職業訓練棟などで構成されています。各棟は渡り廊下で結ばれており、利用者の移動の便を図っています。開設当初は平屋建てでしたが、現在は住居棟は2階建てとなっています。職業訓練棟では、利用者が社会生活に必要な技能を習得するための初歩的な作業指導が行われています。

事業内容

当施設では、以下の4つの主要な事業を展開しています。

1. 生活介護事業: 日常生活の支援や機能訓練などを提供します。
2. 自立訓練事業: 自立した生活を送るために必要な訓練を行います。
3. 就労移行支援事業: 一般企業への就労を目指す利用者のための支援プログラムを提供します。プレテック三木工場での職場訓練も実施しています。
4. 地域支援事業: 地域社会との連携を強化し、利用者の社会参加を促進します。

ケアホーム

地域での自立生活を支援するため、施設の近隣にケアホーム「ひまわりの家」を開設しています。一軒家を借り上げ、少人数の利用者が共同生活を送ることで、自立に向けたステップアップを図ります。2005年4月1日の開設以来、6軒のケアホームを運営しています。

関連項目

三木市
知的障害者更生施設

参考文献

『「広報みき」縮刷版3』三木市、1985年8月。

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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