兵庫県立国際高等学校

兵庫県立国際高等学校の概要

兵庫県立国際高等学校は、兵庫県芦屋市にある公立の高等学校で、地域の若者に国際的な教育を提供しています。この学校は、兵庫県立芦屋国際中等教育学校と併設されており、小中高一貫教育を実現しつつ、さまざまな授業や行事を通じて連携を強化しています。

設立の経緯

この学校の前身は旧兵庫県立芦屋南高等学校の国際文化科であり、最初は約40名の生徒が学ぶクラスが存在しました。しかし、その後の教育ニーズの変化に伴い、クラスの人数を120名に拡大し、3クラス体制に移行しました。また、校舎や校地は、旧芦屋南高等学校のものが引き続き使用されています。

学校の特色

カリキュラムの柔軟性

1年生では必修科目を中心に学習しますが、2年生以降は選択制が導入され、生徒一人ひとりの進路希望や興味に応じた多様な科目を選ぶことが可能です。特に、2年生からは第2外国語としてフランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、中国語、韓国語といった6つの言語から選択でき、母国語話者による指導が行われています。これにより、生徒たちは実用的な言語能力を身につけることができ、さらなる学習を希望する生徒には3年生でも継続的な学習機会が提供されます。

国際交流の機会

毎年、2年生の生徒はイギリス、カナダ、オーストラリア、アメリカのいずれかを選び、海外研修旅行に参加することができます。この交流の場は、生徒たちに実際の国際社会で経験を積む貴重な機会を提供しています。

沿革

兵庫県立国際高等学校と芦屋国際中等教育学校の設立は、1999年に発表された全日制高等学校の長期構想に基づくものであり、2000年2月には教育委員会から新たな教育改革に向けた計画が発表されました。その結果、兵庫県立芦屋南高等学校は、新しい国際教育校の候補として選ばれました。2002年には新設国際科高等学校の名前が「兵庫県立国際高等学校」に決まり、翌年の2003年に開校を迎えることになります。この学校は、設立初年度から文部科学省からスーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールの指定を受け、国際教育に力を入れてきました。

基本データ

• - 所在地: 兵庫県芦屋市新浜町1番2号
• - 設置学科: 国際科（単位制）
• - 通学区域: 兵庫県内全域

校名は、2002年12月に正式に決定されました。芦屋南高校の歴史に基づく要望が多くあった中、教育委員会の議論を経て、現校名が選ばれました。これにより、「兵庫県下初の国際高校」として新たなスタートを切りました。

学校生活と部活動

校内生は、授業以外でも活発な部活動を行っており、特にジャズバンド部やカヌー部、邦楽部が全国大会に出場するなど、成果を上げているものもあります。これらの部活動は、生徒たちにとって国際感覚や協調性を育む場でもあります。

アクセス

学校へのアクセスは、阪神本線打出駅から南に約900メートルの距離にあり、阪急バスの「芦屋浜営業所前」バス停からもすぐに到着可能です。

おわりに

兵庫県立国際高等学校は、生徒たちが世界の多様性を理解し、国際社会で活躍できる能力を養うことを目的とした教育機関です。生徒一人ひとりが自分の興味を尊重される環境の中で、充実した学校生活を送ることができるこの学校は、未来を見据えた重要な役割を果たしています。

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