兵庫県立東播工業高等学校

兵庫県立東播工業高等学校（ひょうごけんりつ とうばんこうぎょうこうとうがっこう）は、兵庫県加古川市東神吉町神吉に位置する公立の工業系高等学校です。加古川市内で唯一の工業高校として、地域産業を支える人材育成に長年貢献しています。生徒の多くは地元である加古川市および高砂市から通学しており、全生徒の約4分の3を占めるなど、地域に密着した教育機関であることが特徴です。学校の通称としては、「播工（ばんこう）」または「東播（とうばん）」と呼ばれ、親しまれています。

沿革

本校は、日本の高度経済成長期にあたる1964年（昭和39年）に設立されました。開校以来、技術教育を通じて社会の発展に貢献する人材を育成し続けています。

設置学科

現在、兵庫県立東播工業高等学校には、工業分野における専門的な知識と技術を習得するための学科が複数設置されています。1年生から3年生まで共通の学科構成で、以下の専門分野を学ぶことができます。

機械科（1組・2組）: 機械の設計、製造、自動化など、ものづくりの根幹をなす技術と理論を学びます。
電気科（3組・4組）: 電気エネルギーの利用、電子回路、情報技術など、電気および電子分野の広範な知識・技術を習得します。
建築科（5組）: 建築物の構造、設計、施工管理、法規など、安全で快適な空間づくりに関する専門知識を学びます。
土木科（6組）: 道路、橋、河川、都市インフラなど、社会基盤整備に関わる計画、設計、施工技術を習得します。

学科数の変遷

本校の設置学科およびクラス数は、社会や産業界のニーズの変化に応じて時代と共に変化してきました。開校以降の主な変遷は以下の通りです。

1964年度（昭和39年度）: 開校当初は、土木科、電気科、機械科がそれぞれ1クラスずつ設置され、計3クラス体制で始まりました。
1965年度（昭和40年度）: 翌年には各学科が2クラスずつに増設され、計6クラスとなりました。
1966年度（昭和41年度）〜1969年度（昭和44年度）: この期間は、土木科と電気科が各2クラスを維持する一方、機械科が4クラスに大幅に増加し、全8クラス体制となりました。
1970年度（昭和45年度）〜1994年度（平成6年度）: 建築科が新たに1クラス加わり、土木科2クラス（1・2組）、電気科2クラス（3・4組）、機械科4クラス（5〜8組）、建築科1クラス（9組）の計9クラス体制が約25年間続きました。
1995年度（平成7年度）〜2002年度（平成14年度）: 土木科が1クラス（1組）に減員され、電気科2クラス（3・4組）、機械科4クラス（5〜8組）、建築科1クラス（9組）の計8クラス体制となりました。
2003年度（平成15年度）〜2007年度（平成19年度）: 機械科が3クラス、電気科が2クラス、建築科と土木科がそれぞれ1クラスとなり、計7クラス体制に変更されました。
* 2008年度（平成20年度）以降: 現在の体制である、機械科2クラス、電気科2クラス、建築科1クラス、土木科1クラスの計6クラス体制となりました。これらの変遷は、社会情勢や技術進歩への適応を示すものです。

著名な卒業生

本校からは、様々な分野で活躍する人材を輩出しています。卒業生には、ラグビー日本代表としても活躍したラグビー選手の谷口智昭氏がいます。

関連情報

本校に関連する情報は、兵庫県高等学校一覧や日本の工業高等学校一覧などでさらに確認することができます。学校の最新情報や詳細については、公式サイトをご覧ください。

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