兵庫県立神戸鈴蘭台高等学校

兵庫県立神戸鈴蘭台高等学校

兵庫県立神戸鈴蘭台高等学校は、兵庫県神戸市北区に所在する県立の高等学校です。略称は鈴高（すずこう）や神鈴（しんすず）と呼ばれ、地域に親しまれています。この学校は、六甲山系の菊水山の北側、鈴蘭台の南東端に位置し、山を切り開いた場所に建設されています。

学校の概要

学校にアクセスするための正門と裏門は、それぞれ中里町と鈴蘭台東町に面しています。敷地内には高低差があり、校舎は1964年に建設された旧鈴蘭台高校の施設を使用しているため、独特の景観を形成しています。特に正門の横には三等三角点が設置されており、標高350メートルで、県内の公立高校の中で、兵庫県立神戸甲北高等学校に次いで2番目に高い位置にある高等学校です。そのため、校内には登山道も整備されています。

校舎は管理棟と生徒棟に分かれており、渡り廊下でつながっています。バリアフリー対応があまり進んでおらず、エレベーターはありませんが、2011年から2012年にかけて耐震補強工事が行われ、空調設備も導入されました。加えて、2014年には校舎の屋上に太陽光パネルが取り付けられており、環境に配慮した取り組みが進められています。

教育方針

神戸鈴蘭台高等学校の教育方針は、学生の夢や希望を実現するために必要な確かな学力を育成することです。この学校では、生命を尊重し、豊かな心と健やかな身体を育むことを重視しています。また、国際理解や多文化理解を促進し、広い視野をもった人間の育成を目指しています。地域社会との連携を強化しながら、社会貢献できる人材を育てることにも力を入れています。

沿革

2007年に設立された神戸鈴蘭台高等学校は、旧鈴蘭台高校と鈴蘭台西高校の統合を経て、新たにスタートを切りました。2004年には新規構想委員会が発足し、2005年には開設準備委員会が設置されました。設立から数年の間で、耐震工事や空調設備の導入が行われるなど、学校環境は着実に改善されています。

学校生活

この学校では、普通科と国際コミュニケーションコースを持ち、エリア選択制を採用しています。文化祭である鈴高祭は毎年6月に行われ、特に3年生のクラス劇が人気を集めています。また、部活動も活発で、新聞部や書道部、陸上競技部などが全国大会での優秀な成績を収めるなど、学生たちの活動は多岐にわたります。

国際交流

国際文化系コースをいかした国際交流事業も盛んで、オーストラリアへの短期研修や中長期の海外研修があり、生徒たちの国際感覚を育む機会を豊富に提供しています。さらに、海外からの留学生の受け入れや、青年海外協力隊との交流会も実施されています。

このように兵庫県立神戸鈴蘭台高等学校は、自然豊かな環境の中で確かな学びを提供し、地域社会とのつながりを大切にした魅力的な学校です。

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