兵庫県立芦屋国際中等教育学校

兵庫県立芦屋国際中等教育学校

兵庫県立芦屋国際中等教育学校（アシコク）は、兵庫県芦屋市に位置する公立の中等教育機関です。この学校は、2003年に日本初の国際中等教育学校として開校し、以来、多様な文化と背景を持つ生徒たちに向けた教育を提供しています。

概要

この学校の大きな特長は、6年間の中高一貫教育プログラムです。生徒たちは、異なる言語環境や文化的背景を持っており、それぞれの能力や適性に応じた柔軟な学びの機会が用意されています。このような環境は、生徒同士が互いに刺激を与え合いながら成長することを助けています。

教育目標

芦屋国際中等教育学校の教育目標は、以下の3点に集約されます。
1. 多文化共生の心の育成: 生徒たちが異なる文化や背景を持った仲間と共に学ぶことで、相互理解を深め、共生の精神を育むことを重視しています。
2. 基礎的な学力の確保: 生徒一人ひとりの個性や能力に応じた指導を行い、確実に基礎・基本を身につけることで、自主的な学びを促します。
3. 国際感覚の醸成: コミュニケーション能力や異文化理解を重視し、国際社会に貢献できる能力を育てることを目指しています。

学校の校歌は、校歌作成委員会によって作られ、特に歌詞の3番は英語で構成されています。このように、国際性を意識した教育が随所に見受けられます。

沿革

学校は、2000年に、国際化に対する教育ニーズに応えるために設立が決定され、2002年には開設準備が始まりました。2003年4月に芦屋南高等学校の敷地に開校し、最初の前期課程の授業が開始されました。2006年には後期課程の授業も始まり、学校の発展が続いています。2009年には文部科学省に「校訓を活かした学校づくり」を推進する学校として指定され、2022年には創立20周年を迎えました。

基礎データ

学校の所在地は兵庫県芦屋市新浜町で、募集人数は80人です。入学試験は書類選考や小論文、面接を通じて行われ、特に外国人や帰国子女枠が設けられています。しかし、学力試験は実施されておらず、一般枠の倍率は常に高いとされています。

外国人の生徒も多く在籍し、オーストラリア、バングラデシュ、ブラジル、中国、アメリカなど様々な国から来た子どもたちが学ぶ環境が整っています。

交通アクセス

学校は、阪神本線の打出駅から南に900メートルの位置にあり、他の鉄道駅からもアクセスが良好です。多様な地域からの通学生にとって、通学が便利な位置にあります。

部活動

体育系や文化系の部活動も充実しており、カヌーや剣道、サッカー、吹奏楽など、多様な選択肢があります。特に、文化部では国際的なイベントが多く開催され、国際感覚を養うことができます。

まとめ

兵庫県立芦屋国際中等教育学校は、多様な文化背景を持つ生徒たちが集まり、共に学び成長する場です。国際的な視野を備えた人材を育成することを目指し、日々、教育活動に取り組んでいます。

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