兵庫県立西脇工業高等学校

兵庫県立西脇工業高等学校について

兵庫県立西脇工業高等学校は、兵庫県西脇市野村町に位置する県立の工業高校です。通称「西脇工業」として地域に親しまれており、1963年に兵庫県立西脇高等学校から工業課程が分離されて新たに設立されました。

沿革

学校の歴史は1963年に始まり、設立から数年のうちに、1968年に繊維工学科と機械科の2学科が新設されました。1988年には繊維工学科が情報・繊維科に改編され、さらに1998年には総合技術科が新たに開設されるなど、時代に合わせた教育課程が整備されています。

2020年には工業化学科と情報繊維科が統合され、より専門性が求められるロボット工学科に改編されたことも特徴的です。このように、時代のニーズに応えつつ多様な教育を展開しています。

部活動の活動

部活動も非常に活発で、特に陸上競技部は1982年の全国高校駅伝で初優勝を飾って以来、数多くのタイトルを獲得しています。これまでに合計8回の優勝を果たし、また20回以上の入賞も記録しています。そのため、陸上競技部は全国レベルでのライバル校として知られています。

特に、1980年代から90年代にかけては兵庫の報徳学園とライバル関係を築き、第40回記念大会（1989年）でのトラック勝負は今でも名シーンとして語り継がれています。硬式野球部も活発で、2013年の夏の全国高校野球選手権に出場した実績があります。

アクセス

学校へのアクセスはJR加古川線の西脇市駅から徒歩約1キロメートルで、通学にも便利な立地となっています。

著名な出身者

西脇工業高等学校は、多数の著名な人材を育成してきたことでも知られています。元プロ野球選手の池田幸博や、現在も活躍を続ける翁田大勢（読売ジャイアンツ所属）をはじめ、陸上競技で国際大会に挑む選手や有名な落語家も出身者として名を連ねています。特に陸上競技部からは、多岐にわたる著名選手が輩出されており、彼らは全国規模の大会での優秀な成績を残しています。

たとえば、田中希実は2020年の東京オリンピック女子1500mで8位に入賞した選手です。さらに、藤原正和選手は世界陸上大会の男子マラソン代表にも選ばれた実力者です。これらの選手は、西脇工業の教育と環境の賜物であると言えるでしょう。

まとめ

兵庫県立西脇工業高等学校はその長い歴史の中で、工業教育を通じて地域に貢献し、数多くの優秀な人材を送り出しています。多彩な学科と強い部活動を持ち、地域に根差した教育実践を続けています。

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