兵庫県立飾磨工業高等学校

兵庫県立飾磨工業高等学校について

兵庫県立飾磨工業高等学校は、兵庫県姫路市の飾磨区に所在する公立の工業高等学校です。この学校は、全日制の工業高校であり、さらに2003年からは県内で初めての単位制工業高等学校として、多部制（1部・2部・3部）を導入しました。この多部制は、特に仕事と学業を両立させたい学生のための柔軟なカリキュラムを提供しており、各部で異なる学科が設けられています。

学科構成

全日制では、以下の3つの専門学科が用意されています：

• - 機械工学科
• - 電気情報工学科
• - エネルギー環境工学科

多部制の場合は、機械工学系、電気情報工学系、エネルギー環境工学系の各基礎工学科が設置されています。多部制は、いわゆる定時制高校であり、働きながら学びたい人々にとって大変便利な選択肢です。基準として、3年以上在籍し、74単位以上を取得することで卒業が可能で、受講する授業数に応じて卒業年数を選ぶこともできます（3年または4年）。

歴史と沿革

この学校の設立は1935年に遡り、最初は飾磨町立兵庫県飾磨商業実務学校として認可を受け、翌年には飾磨尋常高等小学校を仮校舎として開校しました。その後、数回の名称変更を経て、1948年には現在の兵庫県立飾磨工業高等学校という名前に改称されました。また、1955年には全国高校駅伝大会で優勝を果たすなど、スポーツ面でも素晴らしい実績を残しています。

さらに、教育環境も充実しており、体育館や実習棟が次々と完成し、最新の施設で教育を行っています。2003年には単位制の導入があり、近年では様々なイベントや記念式典も行われ、歴史ある学校としての名を強めています。

部活動の活発さ

飾磨工業高校では、スポーツ活動がさかんです。特に駅伝競走や柔道では顕著な成果を上げており、男子団体戦での10連覇や全国大会での優勝も経験しています。2023年には新たに全国高等学校定時制通信制サッカー大会で優勝し、これにより兵庫県の学校として初の快挙を達成しました。

校訓と教育理念

この学校の教育の基盤には、「自主創造」「礼譲親和」「勤勉誠実」という校訓があります。これに基づき、学生たちはただ知識を得るだけでなく、人間性を重視した教育が行われています。

著名な出身者

飾磨工業高等学校は、数々の有名な卒業生を輩出しています。例えば、元衆議院議員の井奥貞雄さんや、プロ野球選手の小寺昌治さん、技術者として名を馳せた三村仁司さんなど、各分野で活躍する人材が多いことが特筆されます。

最近の問題

一方で、2019年には柔道部で顧問による体罰の問題が報じられ、生徒の指導に対する改善が求められる事態もありました。学校側は不適切な指導があったことを認め、対応に乗り出しました。

このように兵庫県立飾磨工業高等学校は、技術教育だけでなく、スポーツ活動や人間教育にも力を入れながら、地域に根ざした学校として成長しています。

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