兵庫県第2区

兵庫県第2区について

兵庫県第2区は、日本の衆議院議員総選挙における選挙区の一つで、1994年に公職選挙法の改正によって設置されました。この区域は、その後1996年の選挙以来、何度も候補者が変わっており、特に公明党の赤羽一嘉氏が長期にわたり当選を続けていることが特徴です。

現在の区域設定

2017年に実施された公職選挙法の改正に伴い、兵庫県第2区の区域は以下のように定められています。この改定では、西宮市の北部に位置する山口支所および塩瀬支所が従来の選挙区から移行しました。

• - 神戸市（兵庫区、北区、長田区）
• - 西宮市（山口地域や名塩・生瀬地区）
• - 山口・塩瀬支所の管内

この区域は、神戸市の中心部に近い沿岸部に位置し、下町や工業、港湾地帯を形成しています。特に兵庫区と長田区は、阪神淡路大震災による大きな被害を受け、その後の復興と発展が見受けられます。
長田区は新興住宅地が多く、鈴蘭台や北神地域があり、また北区では有馬温泉や名酒「山田錦」の栽培も行われるなど、農業活動も盛んです。
西宮市北部も地域的には異なる環境を持ち、上山口丸山ニュータウンや西宮名塩ニュータウンなどの開発が進んでいますが、これらの地域でも有権者意識に若干の違いがあります。

歴史と選挙結果

1996年の総選挙では、新進党の影響を受けて非常に注目されましたが、その後の選挙では公明党が有利な立場を維持し続けています。2000年には、選挙協力の結果として候補者不足の状態になり、「公明・共産・自由連合」による選挙となることが多かったです。この背景を踏まえ、兵庫県第2区は様々な政治動向を反映しています。
その後、選挙結果は公明党と民主党の間での激しい競争が続き、赤羽氏は幾度となく当選し、民主党からも新人候補が名乗りを上げることが増えてきました。

第45回選挙では民主党の向山好一が当選し、赤羽氏との接戦が印象に残りますが、以降の選挙でも赤羽氏が返り咲いています。

選挙に関するデータ

2021年の総選挙では、約38万5000人の有権者が登録され、最終投票率は50.97%に達しました。また、2017年の選挙では39万1700人が有権者で、45.98%の投票率でした。全体的に、地域による投票率や有権者の動向など、多くの要素が結果に影響を与えることがわかります。

このように、兵庫県第2区は多様な地域が点在し、それぞれに異なる選挙パターンを持つなど、興味深い特徴が見られます。今後の選挙においても、この地域の動向を注視し続けることが重要です。

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