兵庫県道269号福岡出合線
兵庫県道269号福岡出合線は、
兵庫県北部、
美方郡香美町と
養父市を結ぶ一般県道です。この路線は、
美方郡香美町村岡区福岡を起点とし、
養父市出合を終点とする延長8.593
キロメートルの
道路であり、山間部を通過しながら両市町を結んでいます。
路線概要
本路線の正確な起点は、
美方郡香美町村岡区福岡に位置するハチ北口交差点です。ここでは主要幹線である
国道9号と接続しており、また
兵庫県道531号茅野福岡線の終点でもあります。一方、終点は
養父市出合にあり、
兵庫県道87号関宮小代線と交差しています。総延長は約8.6
キロメートルと比較的短いながらも、地域住民の生活や移動を支える重要なアクセスルートとなっています。
名称の変遷
この路線は、その歴史の中で数度の名称変更を経て現在の
兵庫県道269号福岡出合線となりました。1959年(
昭和34年)に
兵庫県告示第692号によって県道として認定された当初は、「福岡関宮線」という名称が付けられ、整理番号は288番でした。その後、市町村合併により
養父市が発足したことに伴い、名称が「福岡養父線」に改められました。そして、
2013年(平成25年)
4月1日、
兵庫県告示第546号により、現在の「福岡出合線」へと再び名称が変更され、現在に至っています。このように、路線の名称からは地域の行政区画の変遷を知ることもできます。
地理と沿線
本路線が通過する自治体は、起点を擁する
美方郡香美町と、終点を擁する
養父市です。この間、路線は主に山間部を縫うように進んでいきます。特に、
美方郡香美町と
養父市の境界付近では大野峠を越える区間があり、この峠が両市町間の地理的な結びつきを示すポイントの一つとなっています。
沿線には、地域の生活を支える施設が見られます。
香美町側の福岡地区には、地域住民の安全を守る美方警察署福岡駐在所や、郵便業務を担う福岡郵便局が位置しています。また、地域の子供たちが学ぶ
香美町立兎塚小学校もこの路線沿い、あるいはその近傍にあります。これらの施設は、本路線が単なる通過交通路としてだけでなく、地域住民の日常生活に深く関わる生活
道路であることを示唆しています。
交差する主な道路
本路線が接続する主な
道路は以下の通りです。
これらの接続により、
国道9号を介して広域的な交通網へのアクセスが可能となり、また県道87号を介して
養父市内の他地域への連絡も担っています。
兵庫県道269号福岡出合線は、その短いながらも地域にとっては欠かせない一般県道であり、名称の変遷という歴史的な側面も持ち合わせています。地域の生活を支え、周辺
道路網の一部として機能しています。
関連項目として、
兵庫県内の他の県道については「
兵庫県の県道一覧」を参照することができます。