兵庫県道291号奥野々氷上線

兵庫県道291号奥野々氷上線

兵庫県の中東部に位置する丹波市を走る兵庫県道291号奥野々氷上線は、県によって認定された一般県道の一つです。この路線は、丹波市南部の山南町奥野々地区を起点とし、市域を縦断して北東方向へ進み、氷上町上成松地区に至る約10キロメートルの道程を持っています。

路線概要

本路線の起点は、丹波市山南町奥野々、具体的には兵庫県道86号多可柏原線との交差点に設定されています。ここから、丹波市内の山間部や集落を抜けるルートを辿り、最終的に丹波市氷上町上成松にある終点に至ります。終点では、京都府福知山市方面へと通じる京都府道・兵庫県道109号福知山山南線と接続しています。路線の公式な総延長距離は9.873キロメートルとされています。

道路の状況

奥野々氷上線は、比較的整備されている区間がある一方で、通行に著しい困難を伴う区間も存在します。特に注意が必要なのは、丹波市柏原町の石戸地区から大新屋地区にかけての約1キロメートルほどの区間です。この区間は、道路の幅員が極めて狭く、路面も荒れており、事実上、車両での連続した通行が困難な「不通区間」となっています。しかしながら、地図やカーナビゲーションシステムによっては、この区間が他の一般的な県道と同様に表示されることがあるため、通行を計画する際にはこの実態を十分に認識しておく必要があります。迂回ルートの確認や、事前に道路状況を確認することが強く推奨されます。

他の路線との重複

本県道は、その経路の一部で他の重要な道路と重複しています。重複する主な区間は以下の通りです。

兵庫県道290号稲畑柏原線：丹波市柏原町大新屋から、同町北山にある新井小学校北交差点までの区間。
国道175号：丹波市氷上町稲継地区のごく短い区間。

これらの重複区間では、それぞれの標識を確認しながら走行する必要があります。

主要な道路施設

沿線にはいくつかの河川を渡るための橋梁が架設されています。主要な橋梁は以下の通りです。

小橋：柏原川を渡る橋で、国道175号との重複区間内に位置します。
本郷橋：丹波地域を代表する河川である加古川に架かる橋です。
* 犬岡橋：葛野川を渡る橋です。

これらの橋は、地域住民の生活動線や物資の輸送において重要な役割を担っています。

地理的特徴と沿線施設

兵庫県道291号奥野々氷上線は、その全線が兵庫県丹波市域内を通過しています。路線の沿線には、地域の子どもたちが通う丹波市立新井小学校のような施設が点在しており、地域の生活道路としての機能も有しています。丹波市の豊かな自然景観、すなわち山々や田園地帯を縫うように走るため、四季折々の変化に富んだ風景を楽しむことができます。ただし、前述した不通区間があるため、全区間を連続して通行できるわけではない点には留意が必要です。

この路線は、兵庫県内に多数存在する県道の一つとして、兵庫県の県道一覧にも名を連ねており、丹波市内の道路ネットワークの一部を構成しています。

もう一度検索