兵庫県道324号切畑猪名川線

兵庫県道324号切畑猪名川線

兵庫県道324号切畑猪名川線は、兵庫県南東部に位置する宝塚市と川辺郡猪名川町を結ぶ重要な一般県道です。この路線は、起点を宝塚市切畑の兵庫県道33号塩瀬宝塚線との交差点に持ち、終点を猪名川町広根の兵庫県道12号川西篠山線との交差点としています。両市町間の連絡路として機能しており、地域の交通ネットワークにおいて一定の役割を担っています。

概要

本路線は、その大部分が山間部を通過しており、自然豊かな景観の中を縫うように走る特性を持っています。特に、川西市方面からアクセスする場合、路線全体を通して緩やかな上り勾配が続く傾向にあります。県道として指定された当初、多くの区間において道幅が極めて狭く、自動車一台がようやく通行できる程度の幅員しかありませんでした。そのため、対向車とのすれ違いが困難であるなど、通行には一定の注意が必要な箇所が多数存在していました。

しかし、近年における新名神高速道路の建設工事に関連する周辺道路の整備事業が進められた結果、この兵庫県道324号線も改良の対象となりました。これにより、かつて狭隘だった区間を含む路線全般において、対面通行が可能な2車線の幅員が確保されることとなりました。この大幅な改修により、通行の安全性や円滑性が飛躍的に向上し、地域住民だけでなく、周辺地域からアクセスする車両にとっても利用しやすい道路へと生まれ変わっています。

路線データ

起点: 兵庫県宝塚市切畑字堂ノ前（切畑交差点）。ここでは兵庫県道33号塩瀬宝塚線と接続しています。兵庫県道33号線は、宝塚市北部から西宮市名塩方面へ向かう主要な県道の一つです。
終点: 兵庫県川辺郡猪名川町広根字野尻。兵庫県道12号川西篠山線と交差する地点です。兵庫県道12号線は、川西市中心部と猪名川町を経て丹波篠山市方面を結ぶ、地域の大動脈ともいえる重要な幹線道路です。
総延長: 4.932 キロメートル。比較的短いながらも、宝塚市と猪名川町南部のつつじが丘地区などを直接結ぶ貴重なルートを提供しています。

路線状況

本路線は、その短い区間の中にいくつかの道路構造物を含んでいます。特に、川辺郡猪名川町内を流れる猪渕川を渡るための橋梁が複数存在します。確認されている主な橋梁としては、猪渕川に架かる鶴田橋や奥田橋などがあります。これらの橋は、地域の地形に合わせて路線の連続性を保つ上で重要な役割を果たしています。

地理

本路線が通過する自治体は、その起点と終点が示す通り、宝塚市と川辺郡猪名川町の二つです。両市町境を越えながら、山間部を横断するルートを取っています。

通過する自治体:
兵庫県宝塚市
兵庫県川辺郡猪名川町

交差する道路:
兵庫県道33号塩瀬宝塚線（宝塚市切畑、起点）
* 兵庫県道12号川西篠山線（川辺郡猪名川町広根、終点）

これらの交差点を介して、本路線は周辺の広域的な道路ネットワークと結ばれています。

沿線

本路線の沿線には、いくつかの地域施設が点在しています。特に、川辺郡猪名川町側では、地域の子どもたちが通う猪名川町立つつじが丘小学校が本路線からほど近い場所に位置しています。この小学校は、つつじが丘ニュータウンなど、周辺地域の生活を支える重要な施設の一つです。

兵庫県道324号切畑猪名川線は、かつての狭隘路から全線2車線化されたことで、地域の交通利便性を大きく向上させました。宝塚市と猪名川町南部を結ぶアクセス路として、また兵庫県道12号線や33号線といった主要幹線道路を結ぶ連絡路として、今後も地域交通の一端を担っていくことが期待されます。

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