兵庫県道341号甲子園尼崎線

兵庫県道341号甲子園尼崎線

兵庫県道341号甲子園尼崎線は、兵庫県南部の主要都市である西宮市と尼崎市を結ぶ一般県道です。西宮市甲子園地区を起点とし、東へ進路を取りながら尼崎市の南部地域に至ります。この路線は、両市間の地域交通において一定の役割を果たしています。

概要

この県道は、西宮市甲子園九番町から始まり、尼崎市西向島町に至るルートを描いています。具体的な起点は、西宮市甲子園九番町にある「甲子園九番町交差点」です。この交差点では、兵庫県道340号浜甲子園甲子園口停車場線や兵庫県道342号甲子園六湛寺線といった他の県道と接続しており、周辺地域へのアクセス拠点となっています。一方、終点は尼崎市西向島町の「出屋敷交差点」に設定されており、ここでは国道43号と接続することで、広域的な幹線道路網への連絡を担っています。路線の総延長は約4.696キロメートルです。

別称

地域によっては、この県道は「臨港線」あるいは「出屋敷線」といった通称で呼ばれることもあります。これらの名称は、本路線が経由する地域の特徴や主要な地名に由来していると考えられます。

路線状況

本路線の一部または全区間を走行するバス路線が存在します。現在、主に阪神バスによって運行されていますが、路線の全区間を連続して走る系統は無く、西宮市内または尼崎市内で完結する形が中心です。尼崎市内の区間は工業地帯を通るため、主に通勤・通学時間帯に運行本数が多くなる傾向があり、日中の便数は限定的です。対照的に、西宮市内の区間では、武庫川団地や浜甲子園団地、鳴尾浜といった住宅地や事業所への輸送を担う系統が運行されており、住民の利用が多いため比較的高い運行頻度で運行されています。かつては、西宮と尼崎をほぼ直結する阪神バスの「西宮尼崎線（臨港線）」が運行されていましたが、現在は休止となっています。

道路施設と地理

この県道は、兵庫県の西宮市と尼崎市を通過します。路線上にはいくつかの主要な道路施設があります。代表的なものとしては、西宮市と尼崎市の境界を流れる武庫川を渡るための「南武橋」や、尼崎市内を流れる蓬川に架かる「中洲橋」といった橋梁が挙げられます。また、阪神電鉄の武庫川線とも交差しており、立体交差などで安全性が確保されています。起点・終点以外にも、地域の主要な道路や生活道路と複数箇所で交差しています。

沿線

この県道の沿線には、多様な施設が立地しており、地域の生活や活動の中心となっています。大規模な商業施設である「ららぽーと甲子園」をはじめ、教育機関としては「武庫川女子大学薬学部 浜甲子園キャンパス」、「西宮市立西宮東高等学校」、「西宮市立浜甲子園中学校」、「西宮市立鳴尾東小学校」などがあります。また、阪神武庫川線の「東鳴尾駅」も沿線に位置しており、鉄道との接続点となっています。さらに、「武庫川河川敷緑地」や「元浜緑地」といった緑地帯も沿線に広がり、憩いの場を提供しています。

関連項目

* 兵庫県の県道一覧

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