兵庫県道408号霧滝村岡線

兵庫県道408号霧滝村岡線

兵庫県道408号霧滝村岡線は、兵庫県美方郡内に位置する新温泉町と香美町を結ぶ一般県道として指定されています。この路線は、豊かな自然が残る山間部を通過しており、地域の生活や産業を支える重要な役割を担っています。

路線概要

この県道は、美方郡新温泉町岸田地区を起点とし、美方郡香美町村岡区長板地区に至るおよそ16キロメートルにわたる道路です。起点は新温泉町の山間部にあり、そこから南下または南東方向に進路を取り、香美町の村岡地区を目指します。路線の大部分は山間部を縫うように走り、沿線には集落が点在しています。しかしながら、この路線の大きな特徴として、全体の一部にあたる区間が現状では車両の通行が極めて困難、あるいは不可能な状況にあります。これが、単なる通過交通路としてではなく、特定の地域を結ぶ生活道路としての性格を強く持たせています。

路線データ

兵庫県道408号の具体的なデータは以下の通りです。

起点: 兵庫県美方郡新温泉町岸田。ここでは、鳥取県道および兵庫県道103号若桜湯村温泉線と接続しています。湯村温泉方面や鳥取県方面へのアクセスを担う路線との結節点となっています。
終点: 兵庫県美方郡香美町村岡区長板。国道482号に接続します。村岡地区の中心部や主要な幹線道路への接続点として機能しています。
総延長: 15.998キロメートル。全体として中程度の距離を持つ県道ですが、地形的に厳しい区間を含んでいることがその特徴を際立たせています。

通行不能区間

この路線の最も特筆すべき点は、通行不能区間が存在することです。具体的には、起点の新温泉町岸田地区から香美町村岡区の柤岡地区に至るまでの区間が、車両が通り抜けることができない状態にあります。この区間は、険しい山地や複雑な地形を通過しており、道路としての整備が十分に進んでいないため、物理的に通行が困難となっています。これにより、路線全体としては起点から終点までを連続して自動車で走破することはできません。この通行不能区間は、路線の総延長の一部を占めており、実質的に地域内の限定された区間での利用が主となっています。

通過自治体

本路線は、以下の2つの自治体を通過します。

兵庫県美方郡新温泉町
兵庫県美方郡香美町

いずれも兵庫県の北部、日本海側の但馬地域に位置しており、山地が多く、自然豊かな地域です。

接続道路

路線の起点と終点では、他の主要な道路と接続しています。

鳥取県道・兵庫県道103号若桜湯村温泉線（起点）
* 国道482号（終点）

これらの接続により、周辺地域へのアクセスが可能となっています。

沿線の地理

路線の沿線には、熊波川（くまみがわ）が流れています。この川は、美方郡内の山間部を源流とし、地域に清流をもたらしています。県道408号線のいくつかの区間は、この熊波川に沿って通っており、美しい渓流の景観を眺めることができます。沿線の地形は全体的に起伏が大きく、自然環境が色濃く残されています。

まとめ

兵庫県道408号霧滝村岡線は、美方郡内の山間部を結ぶ県道であり、特に通行不能区間の存在が特徴です。地域の限られた区間の交通を担いつつ、豊かな自然環境の中を通る路線として、その地域性が色濃く反映されています。

関連情報として、兵庫県内に存在する他の県道一覧も参照されると、兵庫県の道路網全体の理解が深まるでしょう。

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