兵庫県道410号中寺北条線

概要

兵庫県道410号中寺北条線は、兵庫県南部の播磨地域に位置する一般県道の一つです。正式名称は「ひょうごけんどう410ごうなかでらほうじょうせん」と読みます。この路線は、兵庫県姫路市香寺町中寺を起点とし、兵庫県加西市北条町黒駒を終点とする約10キロメートルの道のりです。地域における生活道路としての機能に加え、姫路市と加西市を結ぶ地域間連絡道路としても重要な役割を担っています。

起点は姫路市香寺町の山間部寄りの地域にあり、そこから東方向へ進みます。神崎郡福崎町の一部をかすめるように通過し、最終的に加西市の北条町に至ります。この県道は、沿線にある学校や駅などの公共施設へのアクセスを提供し、地域住民の日常生活における移動を円滑にしています。

路線データ

兵庫県道410号中寺北条線に関する主な路線データは以下の通りです。

起点: 兵庫県姫路市香寺町中寺。ここでは兵庫県道409号久畑香呂線と接続しています。
終点: 兵庫県加西市北条町黒駒。ここでは兵庫県道117号豊富北条線と接続しています。
総延長: 10.006キロメートル

このデータは、県道が姫路市の西端部から加西市の中心部近くまでを結んでいること、そしてその距離が比較的短い地域内連絡路であることを示しています。

路線状況

兵庫県道410号には、一部区間において他の国道と重複する箇所が存在します。具体的には、姫路市香寺町溝口地区です。この区間では、姫路市香寺町溝口の溝口南交差点から、同じく香寺町溝口の溝口交差点までの間、国道312号と重複して路線の役割を果たしています。重複区間以外については、一般的な一般県道として整備されており、地域の交通状況に応じた利用がされています。道路の幅員や交通量は区間によって異なると考えられますが、沿線の施設へのアクセスを確保する上で重要な機能を維持しています。

道路施設

本路線上には、河川などを渡るための橋梁がいくつか設置されています。主な橋梁としては以下のものが挙げられます。

中津橋: 兵庫県姫路市内を流れる市川を渡る橋です。
権現橋: 兵庫県神崎郡福崎町内を流れる平田川に架かる橋です。

これらの橋梁は、県道が地域内の主要な河川を安全に横断するために不可欠な施設であり、交通の流れを途切れさせずに維持する上で重要な役割を果たしています。

地理

兵庫県道410号は、起終点が含まれる市に加え、途中で他の市町を通過します。通過する自治体は以下の通りです。

兵庫県姫路市
兵庫県神崎郡福崎町
兵庫県加西市

姫路市香寺町から出発し、短区間ではありますが神崎郡福崎町を通過した後、加西市へ入ります。このように複数の自治体をまたぐことで、地域間の連携を支える交通インフラの一部となっています。

接続道路

この県道は、起終点や重複区間において、周辺の主要な道路と接続しており、地域交通ネットワークの一角を担っています。

兵庫県道409号久畑香呂線（起点、姫路市香寺町中寺）
国道312号（重複区間、姫路市香寺町溝口）
兵庫県道117号豊富北条線（終点、加西市北条町黒駒）

これらの接続により、利用者は兵庫県道410号を経由して、より広範囲な地域への移動や、他の幹線道路へのアクセスが可能となります。

交差する鉄道

兵庫県道410号は、路線の経路の中で鉄道と交差する箇所があります。

JR西日本播但線

播但線は姫路駅から和田山駅を結ぶ鉄道路線であり、沿線地域の重要な公共交通機関です。県道がこの播但線と交差することで、地域の交通インフラの連携を示しています。

沿線

兵庫県道410号の沿線には、地域住民にとって利用機会の多い施設が存在します。

姫路市立中寺小学校
兵庫県立香寺高等学校
JR西日本播但線溝口駅

これらの教育機関や駅は、沿線地域における日常生活の中心的な役割を果たしています。県道は、これらの施設への通学、通勤、その他利用のための主要なアクセスルートとして機能し、地域住民の利便性向上に貢献しています。特にJR播但線溝口駅は、広範囲への移動を可能にする鉄道への接続点であり、県道との連携が地域交通において重要です。

まとめ

兵庫県道410号中寺北条線は、兵庫県姫路市から加西市に至る一般県道として、播磨地域内の重要な交通路の一つです。約10キロメートルの総延長を持ち、沿線にある学校や駅などの主要施設へのアクセスを支え、地域住民の日常生活を円滑にしています。また、国道312号との重複区間や、起終点での他の県道との接続により、地域の交通ネットワーク内で連携を保っています。今後も地域社会の発展や住民生活を支える基盤としての役割が期待されます。

兵庫県道410号中寺北条線