兵庫県道465号多賀洲本線

兵庫県道465号 多賀洲本線

兵庫県道465号多賀洲本線は、淡路島の南北を結ぶ一般県道です。この路線は、北は淡路市多賀の兵庫県道88号志筑郡家線との交差点から始まり、南へ向かい、洲本市中川原町安坂の兵庫県道46号洲本五色線との接続地点で終点となります。総延長距離は17.125キロメートルに及びます。

路線状況と特徴

この県道の大きな特徴として、全体的に道幅が狭い箇所が多いことが挙げられます。特に、一部区間を除き、大型自動車の通行が困難な地点や、車両同士のすれ違いが難しい区間が点在しています。このため、運転時には十分な注意が必要です。

過去には淡路市入野地区の集落内を通過する狭い旧道が県道でしたが、現在ではバイパス道路（淡路市道入野線）が開通しており、集落を迂回して円滑に通行できるようになりました。しかしながら、現在も狭い旧道部分が県道の指定から外れていない現状があります。

特に狭隘な区間として知られるのは、洲本市五色町鮎原塔下から洲本市中川原町安坂の境界に至る部分です。この区間では、軽自動車であってもすれ違いが困難な場所が多く存在します。

また、路線の途中には事前通行規制が設けられている区間があります。これは淡路市山田から淡路市入野にかけて、および洲本市五色町鮎原塔下から洲本市中川原町安坂にかけての区間です。悪天候時などには通行止めとなる場合があるため、事前に道路情報確認が推奨されます。

重複区間

本路線はいくつかの他の県道と一部区間を重複して通過します。

淡路市入野においては、兵庫県道468号明神安乎線と重複します。
洲本市五色町鮎原上では、兵庫県道66号大谷鮎原神代線と重複します。
* 終点付近の洲本市五色町鮎原塔下では、兵庫県道46号洲本五色線と短い区間重複します。

これらの重複区間では、案内標識に従って進行する必要があります。

地理と沿線情報

兵庫県道465号多賀洲本線が通過する自治体は、淡路市と洲本市の二市です。起点の淡路市多賀付近には、淡路市立一宮小学校が存在します。

また、路線の終点に近い洲本市五色町鮎原塔下から洲本市中川原町安坂にかけての境界付近からは、南へ約1キロメートル進んだところに、淡路島七福神巡りの一つである先山（せんざん）があります。先山には、千光寺や岩戸神社があり、古くから信仰を集める地として知られています。この県道を利用して先山へ向かうことも可能です。しかし、前述の通り終点付近は非常に狭隘な区間となっているため、通行には注意が必要です。

総じて、多賀洲本線は淡路島の地域を結ぶ役割を果たしていますが、多くの区間で道路改良が十分に進んでおらず、特に大型車の通行や円滑なすれ違いが難しい箇所が多いことから、利用には十分な注意と事前の情報確認が求められる路線と言えます。

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