具滋哲

具 滋哲（ク・ジャチョル）

基本情報

具滋哲は1989年2月27日に大韓民国・忠州市で生まれたサッカー選手です。現在は済州ユナイテッドFCに所属しており、ポジションはミッドフィールダーです。彼はかつて韓国代表として国際舞台でも活躍しました。

来歴

具滋哲は父親の故郷にあたる忠清南道の論山市で誕生し、忠清北道の忠州市で成長しました。幼少期には父親の職務により、しばしば引っ越しを余儀なくされ、忠州中央小学校、清州大成中学校、ソウル輔仁高等学校を経て、全州大学校にて学びました。

クラブキャリア

彼のプロキャリアは2007年に始まり、済州ユナイテッドFCでデビューしました。デビュー年にも関わらず、16試合に出場し1得点を記録しました。2009年からはレギュラー選手として定着し、2010年にはプレミアリーグのブラックバーン・ローヴァーズFCでのトライアルも経験しましたが、移籍には至りませんでした。

2011年1月31日には、ドイツ・ブンデスリーガのVfLヴォルフスブルクへと移籍します。この際、移籍金は200万ユーロで3年半の契約を結びました。しかし、後になってスイスのBSCヤングボーイズが事前に契約合意に至っていたという主張があり、FIFAが調査に入る騒動もありました。このようなトラブルに巻き込まれつつも、彼はその後、FCアウクスブルクへとローン移籍し、2014年には1.FSVマインツ05へ移籍しました。彼の移籍金は500万ユーロで、これはマインツの歴代最高金額とされました。

2015年、彼は再びFCアウクスブルクに移籍し、その後2019年にはカタール・スターズリーグのアル・ガラファに移籍しました。2021年にはアル・ホールSCへと加入しました。

代表キャリア

具滋哲は、各年代の代表チームに選出され、2008年にはA代表デビューを果たしました。デビュー戦では東アジアサッカー選手権の中国戦に出場し、当時18歳11ヶ月での参加は韓国史上8番目の若さでした。彼は2009年のFIFA U-20ワールドカップにも参加し、チームのベスト8進出に大きく貢献しました。

AFCアジアカップ2011では、グループリーグ初戦でのバーレーン戦で自身初の2得点を挙げ、勝利に貢献します。その後の日本戦ではPK戦に挑みましたが、GKに止められてしまいましたが、最終的にウズベキスタン戦で得点を決め、大会得点王にも輝きました。2014 FIFAワールドカップにも出場し、アルジェリアとの試合では得点も記録しています。2019年には韓国代表を引退しました。

人物像

元々は守備的ミッドフィールダーでしたが、代表監督の指導の下でトップ下に起用されるようになり、その才能を開花させました。彼のプレースタイルは、ドリブルが特徴で、身体的にも恵まれた選手です。また、マンチェスター・ユナイテッドFCのファンであり、その選手であるダレン・フレッチャーに憧れを抱いています。

具滋哲は2013年に一般女性と結婚し、父親は空軍の下士官であったため、彼自身は兵役を免除されていますが、2012年には空軍広報大使としての役割も担いました。彼のキャリアは多岐にわたっており、個人としても数多くのタイトルを持つ優れた選手です。

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