具玉姫

韓国と日本のゴルフ界を席巻したレジェンド、具玉姫(ク・オクヒ)の生涯

具玉姫（ク・オキ、ハングル:구옥희）は、1956年8月1日、韓国ソウル特別市に生まれ、2013年7月10日、56歳という若さで急逝した韓国出身の女子プロゴルファーです。韓国と日本のゴルフ界で数々の偉業を達成し、後進の指導にも尽力した彼女の生涯は、多くのゴルファーに深い感動を与え続けています。

18歳でゴルフを始めた具玉姫は、1978年、韓国で初めて開催された女子プロゴルフ試験に見事合格。韓国女子プロゴルファー第1号の8名に名を連ねました。翌1979年には「クェナムオープン」でプロ初優勝を飾り、華々しいキャリアの幕開けを告げます。

1981年からは日本での試合にも出場を始め、1982年には韓国女子ツアーで5勝を挙げ、年間獲得賞金ランキングで1位を獲得、賞金女王に輝きました。その実力は日本でも認められ、1983年には日本のプロテストにトップ合格。1984年1月1日付で日本女子プロゴルフ協会に入会しました。韓国人として日本のプロテストに合格したのは、具玉姫のプロ同期である韓明賢に次いで2人目でした。

1985年には「紀文レディースクラシック」で、韓国人として初めて日本ツアーで優勝。同年、韓国人として初めて全米女子プロゴルフ協会のプロテストにも合格するなど、国際的な活躍もめざましいものがありました。1988年には「ターコイズクラシック」でアメリカ女子ツアー初優勝を果たし、その名を世界に轟かせました。

日本のツアーでは、長年に渡りトップ10入りを繰り返し、8回トップ10入りを果たし、そのうち5回はトップ5入りを果たす活躍を見せました。特に「日本女子プロゴルフ選手権大会」では、1992年と2002年の2回優勝を飾るなど、日本のゴルフ界においても大きな功績を残しています。1990年代後半には、LPGA平均ストローク、パーオン率、パーセーブ率、バーディ数で1位を獲得するなど、技術面でもトップクラスの実力を誇っていました。1985年には日本プロスポーツ新人賞を受賞しています。

選手活動と並行して、具玉姫は韓国女子プロゴルフ協会（KLPGA）の副会長（1994年～2010年）を務め、2011年4月にはKLPGAの第11代会長に就任。ゴルフ界の発展に大きく貢献しました。2004年にはKLPGA殿堂入りを果たし、その功績は後世に語り継がれることでしょう。

2013年7月10日、後輩の指導のために訪れていた静岡県で急逝。急性心筋梗塞によるものでした。56歳という若さでの突然の死は、ゴルフ界に大きな衝撃を与えました。

具玉姫は韓国女子ツアーで20勝、日本女子ツアーで23勝、アメリカ女子ツアーで1勝を挙げました。その輝かしい戦績は、彼女がいかに偉大なゴルファーであったかを物語っています。韓国と日本のゴルフ界に多大な貢献をした具玉姫の功績は、永遠に記憶されることでしょう。彼女の死は多くのファン、そしてゴルフ界関係者に深い悲しみをもたらしましたが、彼女が残した功績と記憶は、これからも多くの人々に勇気と感動を与え続けることでしょう。

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