内山あや

内山 あや - 日本の女流棋士

内山あや（うちやま あや）は、2004年5月22日に生まれた日本将棋連盟に所属する若き女性棋士です。彼女の女流棋士番号は71で、イギリス・ベルファスト市出身という珍しいバックグラウンドを持ち、現在は中央大学理工学部の数学科に在学中です。彼女は北島忠雄門下に弟子入りし、将棋界でのキャリアをスタートさせました。

将棋との出会いと棋歴

内山は父親が観戦していた第2回電王戦を偶然感じ取り、将棋に興味を持つこととなります。その後、2017年7月には中学生将棋名人戦で3位に入賞し、同年9月には第49期女流アマ名人戦で準優勝という輝かしい成績を収めました。さらに、10月には関東研修会に入会し、その後も着実に昇進を果たします。彼女は2018年6月には研修会でC1に昇格し、続く8連勝でB2に進出。中学2年生で女流棋士の資格を取得。しかし大学進学に専念するため、当初は資格申請を見送ります。

2019年に受験勉強に集中するため研修会を一時休会するも、女流棋士を目指す意志を固め、復帰すると48局指して再び女流棋士資格を得ることになります。2020年には白瀧あゆみ杯争奪新人登竜門戦でアマチュア初優勝を果たし、同年12月に正式に女流棋士となりました。

女流棋士としての挑戦

女流棋士に転身した後、彼女は2023年度の第50期女流名人戦で驚異的な成績を収めます。予選を通過し、挑戦者決定リーグに進出。リーグ戦では伊藤沙恵や里見香奈（現姓：福間）に勝利し、見事7勝2敗を記録。しかし、挑戦者決定プレーオフでは里見に敗北してしまい、初の女流タイトル挑戦を叶えることはできませんでした。この経験から彼女は、自身の成長の必要性を痛感し、将来的な課題としてとらえています。

棋風と個人の趣味

内山の得意な戦法は横歩取りで、独自のスタイルを持って対局に臨んでいます。将棋に対する熱意と探究心は抜群で、彼女の成長を支えています。プライベートではゲーム実況動画やお笑いを見ることが趣味で、特にダイタクというコンビがお気に入りです。アマチュア時代には、野原未蘭と頻繁に対戦し互角に戦っており、女流アマ名人戦では彼女に何度も敗れていますが、同時に成長の糧にしている様子が伺えます。

大学では数学を専門に学びつつ、将棋の技術向上にも力を入れています。アマチュア時代には奨励会入りを検討しましたが、女流棋士としての道を選ぶこととなりました。その選択が彼女の将棋人生において重要な転機となっているのです。

まとめ

今後の活躍が期待される内山あやは、将棋界の新たな星としてその成長が注目されています。彼女の棋士としての道のりや、隠れた個性、多様な趣味は、将棋ファンのみならず多くの人々にとっても魅力的な存在でしょう。彼女がどのようにさらなる高みを目指していくのか、これからも目が離せません。

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