内海ゆたおの夜はドッカーン!

内海ゆたおの夜はドッカーン!

『内海ゆたおの夜はドッカーン!』（通称: 夜ドカ）は、1990年4月2日から1991年2月28日までニッポン放送で放送されていたバラエティ番組です。新しい夜のワイド番組として始まったこの番組は、若年層をターゲットにした内容が特徴で、多くのリスナーに親しまれました。

番組の始まりと制作背景

この番組は、1990年の上半期番組改編の一環としてスタートしました。前番組である『三宅裕司のヤングパラダイス』の終了に伴い、新しいパーソナリティを探すためにオーディションが行われました。当初、劇団☆新感線の座長である古田新太が第一候補として挙げられていたものの、彼は他の仕事との調整を理由に参加を辞退しました。その後残ったのは、恵俊彰（ホンジャマカ）、内海ゆたお（笑組）、伊集院光の三人でしたが、最終的に内海ゆたおが起用されました。

新パーソナリティの起用を受けて、違ったスタイルでの番組作りが期待されました。開局当初から、番組開始に向けてのプロモーションが大々的に行われ、全国紙に掲載された全面広告では「これは誰でしょう？」というキャッチコピーが使用され、リスナーの期待を高めました。

番組内容と特徴

『夜ドカ』は、平日月曜から木曜の22時から25時の3時間ワイド番組として放送されました。コンテンツは多岐にわたり、オープニングやフリートーク、リスナーからのハガキを紹介するコーナーなどが組まれ、次々に展開されました。

主なコーナーとしては、「暴走族クイズ」や「CHA-CHAのどんまいフレンド」などがあり、リスナーが参加できる形式のものが多く、聴取者とのエンゲージメントを重視していました。また、ユニークな企画もあり、リスナーからの投稿が奨励され、採用された人には番組特製のグッズが贈られることもありました。

聴取率と評価

番組は聴取率が安定しており、『ヤングパラダイス』が放送していた時代には及ばないものの、同時間帯では1位を維持していました。しかし、内海ゆたおの喋りに対しては批判も多く寄せられました。その一方で、特異なスタイルが支持される層もあり、リスナーの間で様々な意見が交わされました。

また、番組中に多くのコーナーが展開されていたため、聴取者を飽きさせない工夫がなされていました。やがて、裏番組のパーソナリティが岸谷五朗に変わった際にも聴取率を落とさず、他の番組に負けることはありませんでした。

番組の終焉

しかし、内海ゆたおの出演契約は1年間の予定でしたが、数々のプレッシャーやストレスが影響して、最終的に1ヶ月早く降板が決定しました。この結果、『夜ドカ』は番組を終了することとなり、後継番組には伊集院光が起用されました。

伊集院光によると、当時の内海はプレッシャーにより体調を崩し、精神的にも不安定な状況にあったとのことです。

このように、『内海ゆたおの夜はドッカーン!』は、ユニークなパーソナリティが織りなす独特なバラエティ番組として放送され続け、リスナーに長く愛されましたが、その裏には数々のエピソードが隠されていたことが、後の語り草となっています。

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