内瀬戸真実

内瀬戸真実のプロフィールとキャリア

内瀬戸真実（うちせと まみ）は、1991年10月25日生まれの日本の元女子バレーボール選手である。彼女は宮崎県延岡市で育ち、姉の影響を受けて小学1年生からバレーボールを始めた。彼女の卓越した才能は、早くから目を引き、延岡学園高校では1年生の時からレギュラーとして活動。在学中、インターハイや春高バレーに出場し、チームの中心選手として圧倒的な存在感を示した。学校の先輩には、日本代表としても活躍する新鍋理沙がいる。

高校卒業後、内瀬戸は鹿屋体育大学に進学。そこでの4年間で彼女はさらなる成長を遂げ、特に在学中の全日本バレーボール大学男女選手権大会では優勝に大きく貢献した。内瀬戸自身も個人賞をいくつか獲得し、その名声は高まっていった。卒業後すぐに、Vプレミアリーグのチーム、日立リヴァーレの内定選手として契約を結び、2014年にプレミアリーグデビューを果たす。

デビューしたその年の4月には、Vリーグ20周年ニューヒロイン賞を受賞し、同時に日本代表にも初選出される。2015年のワールドカップでは日本代表として出場し、国内外でその名声を確立した。

その後、内瀬戸は2017年に日立リヴァーレを退団し、イタリアリーグへと移籍。イタリアのヘルマエア・オルビアでのプレーを経て、トヨタ車体クインシーズに入団し、さらなる活躍を見せた。しかし、2020年のオリンピックイヤーには日本代表メンバーから外れ、新たな挑戦を求めて埼玉上尾メディックスに移籍する決意をする。

2021年には、日本代表メンバーとして復帰。2022年にはネーションズリーグに出場し、世界選手権ではリベロとしての役割を担うことになった。しかし、そのポジションへの転向は簡単ではなく、厳しい評価を受けてしまうこともあった。それでも、内瀬戸は自らのプレースタイルの向上に努力を惜しまなかった。

彼女の選手生活は、2023年4月28日に現役引退を発表するまで続いた。引退の理由は、選手としてやりきった達成感と新たな道へ進みたいという思いであった。最後の大会ではチームを決勝へ導き、敢闘賞も受賞。その試合を振り返って、彼女は「本当に幸せなバレーボール人生でした」と語っている。

内瀬戸は、引退後もバレーボールに関わりを持ちたいという気持ちから、2024年には埼玉上尾に事務局スタッフとして復帰する。彼女のキャリアは、アスリートとしての幸せだけでなく、次世代を育てる指導者としての道へと進む新たなステージへとつながっていく。彼女のプレースタイルは、オーバーハンドでのドライブサーブが特徴であり、その技術は今後も多くの選手に影響を与えることだろう。

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